私たちは何事も「面白がる」会社です。日常生活のちょっとした気づきや変化からはもちろん、仕事で接する全てのクライアントの「面白い」を発見する瞬間が大好きです。そして、「この会社、面白いね!」と盛り上がるポイントは、どのお客様の仕事でも大体同じで、その会社の本質が垣間見える瞬間です。
では、本質とは何か。私たちは次のように考えています。
本質=その企業に特有で合理的には説明できない動機
「儲かるからやる」や「ニーズがあるからやる」というのは合理的に説明できますが、「なぜわざわざこの事業を選んだのだろう」や「なぜこのレベルにまでこだわるのだろう」といったことは合理的には説明できません。その非合理的な部分に、会社の人格が現れます。それが「もっと知りたい」「話してみたい」「一緒に仕事をしてみたい」という気持ちにつながります。これが私たちが面白いと感じる瞬間、つまり心が動いた瞬間です。
ですから、私たちはお客様への提案にも必ず自分たちの心が動いた部分、つまり本質だと考えた部分を盛り込みます。Webサイトを訪れた方にも、お客様の面白さが余すところなく伝わるようにします。そんな私たちの提案は、プレゼン時にまずお客様自身に驚かれます。「え、そんなの当たり前だと思うんだけど」や「これって面白いの?」「なんで私たちのことがわかるの?」など、反応はそれぞれです。本質は、得てしてお客様ご自身にとっては「面白いから面白い」というトートロジーでしかなく、わざわざ言語化するべきことや、閲覧者の心を動かすポイントとは思えないのです。会社を俯瞰し、ニュートラルな目で見つめ、面白いと感じ、言語化し、表現する。それが私たちの存在意義だと考えています。
この「心を動かすための、オリジナルな視点」が私たちの武器です。お客様のどこが凄いのか、面白いのかをきちんとお話しすると、お客様は初め「おっ」という顔をして、やがてすっきりとした笑顔を見せてくれます。それは、抱えていたパズルが解けたかのような、モヤモヤとした霧が晴れたかのような表情です。先ほど「会社の本質を探る」という話をしましたが、我がコスパ・テクノロジーズの本質は、この瞬間にあるのだろうなと思います。お客様を驚かせたい、笑顔にしたい、そして「ありがとう」と言われたい。この瞬間のために私はこの仕事を選んだといっても過言ではありません。そして、その先にあるのが当社のパーパス「世界をつなぐ」です。
心を動かす。それは私がビジネスをする上で最も大切にしていることです。お客様と私の関係も、お客様とその先のお客様との関係も、心が動けば世界が動く。そしてつながる。私が生業としているのは単なるWeb制作ではなく、心を動かし、世界をつなぐことだと本気で思っています。