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世界線では終わらせない世界戦

2022.02.03
高畑龍一

北京オリンピックが始まった。問題山積みの大会だが、注目すべき競技が目白押しだ。出場している選手は素直に応援したい。

冬のオリンピックに対しては夏のオリンピックよりも親近感を抱いているのは、中学生の頃に札幌にいたことがあるからだ。父の転勤で真駒内の五輪団地に住んでいて、上の階にはアイドル的存在だったというスケート選手のサインがあるとか、近くに五輪記念公園があるとか、ゴムタイヤで有名(?)な地下鉄もオリンピックに際して整備されたとか、周りにオリンピック色が満ちていた。

そういう環境で冬になるとスキー三昧。気分はダウンヒル選手。週末はもちろん、平日も放課後は直帰してスキーウェアに着替え、そのままバスに乗って藻岩山のスキー場へ。バスの後ろにスキーラックが装備されているのに感動した覚えがある。

それからだいぶ経って、アメリカに留学した時にも近くにスキー場があるか気になった。するとクルマで30分のところに良さげなスキー場を発見。冬は他にすることもないので、週末ごとに通うことになった。しかしスキーは最初の1回のみ。その時に地元の中高生がスノボーで飛びまくっている姿に刺激されてスノボー用具を購入し、以降スキー用具はクルマに置きっぱなしになった。

1シーズンでそこそこのレベルにはなったものの、地元の中高生にはとても敵わない。小型のハーフパイプがあって、彼らはそこでガンガン飛んでいた。中高生とは言ってもデカいし逞しい。身体が違うよねなどと言って誤魔化していた。

誤魔化している場合ではなかったことは最近分かってきた。なにしろ、北京オリンピックのスノーボードのメダル候補には日本人選手の名前がズラーっと並んでいるのだ。夏のスケートボードでも日本人が強い。横乗り系はむしろ日本人向きとも言えるのかもしれない。

いずれにせよ、なんと言ってもオリンピックだ。世界の最高峰。バイクで言えば MotoGP、ビジネスで言えば NASDAQ。そんなところで世界の強豪を相手に戦うというのは凄まじい。そもそも挑もうとすること自体が凄い。誤魔化さずに目線を上げて生きなければいけないなと改めて思いました。

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