COSPA technologies

メタバースの桶屋

2022.02.21
中島嘉一

最近の私は半導体に超詳しい。なぜなら急に引き合いが増えているからだ。引き合いの大半はコーポレートサイト日英中のリニューアル。大抵10年くらいぶりのリニューアル…今一気にキている。

Webサイト制作の仕事には「周期」がある。10年前に買った電化製品がいま買換時期なのと同じで、業界が元気な時に作られたサイトが一様に改変期を迎えるのだ。半導体企業のWebサイトも然り。

しかも半導体業界はいま潤ってる感がある。1980年代の輝きを取り戻しつつある。「コロナによる外出自粛→家庭のDXで半導体需要拡大→供給体制のひっ迫→業界下位企業にもおこぼれ」という「風が吹けば桶屋が儲かる」という構図なのだ。そしてまさかのまさか、「桶屋」に出入りする私たちの会社にまで影響している。

メタバースを巡って人材が流動化しているという現象も新しい風になるのではないか。

「マイクロソフト、メタバース人材が大量流出 多くがフェイスブックに」
https://news.yahoo.co.jp/byline/kokuboshigenobu/20220212-00281841

マイクロソフトのVR機器「ホロレンズ」技術者約70人中40人がメタ・プラットフォームズ(旧フェイスブック)に移籍、この業界人材がバブっているとのこと。メタバースが流行れば人材仲介業が儲かるのだ。

となれば、人材仲介業の人が行くレストランが儲かる→レストランが仕入れるエビが高騰する→エビの漁師が儲かる→漁師が好きな日本酒が売れる、となって、オワコン扱いされている日本酒に再び脚光が当たるかもしれない。「桶屋」は他にもたくさん出てくるだろう。

メタバースという風を感じながらのビジネスは、未知という名の船に乗った少年のワクワク感に満ちている。

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