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18時以降はスリークッション

2022.03.28
中島嘉一

最近の私は忙しい。仕事もだが、なにせプライベートが忙しい。20年来の私の趣味はビリヤードだが、これまでになく熱中している。「スリークッション」という競技にチャレンジ中なのだ。
スリークッションは、一般的にビリヤードとしてイメージされる「穴に落とす」という競技ではない。使うボールはたった3つ。手玉を3回以上クッションさせたあとに、残りの2つに当てたら得点、という至極シンプルな競技だ。シンプル故にテクニックが必要。玉もキューも一般的なビリヤード(ナインボールなど)とは異なる。もうこれがめちゃくちゃ研究が必要で、練習時間捻出のためにジムも辞めてしまった(ま、コロナ禍でどうせ閉館だったのだが)。

振り返ってみれば自分の人生、熱中できるものは全て未知のものだった。新卒で即中国の工場勤務になったときも無我夢中で勉強した。家電メーカーの社員からWeb制作で起業した時も知らないことだらけで楽しかった。新しいことを知るというのが私の原動力なのかもしれない。

ふと、私はいつの間にか中国Webマーケティングの専門家みたいになってしまったことも必然なのかもしれないと思った。中国は近くて遠い国だ。日本よりもはるかに大きく歴史がある巨大国家故に、日本人は皆「なんか怖い」というイメージを抱く。それはあながち間違っていない。共産党という政治体制だけでなく、中国には底知れないパワーがある。

例えば、今中国で話題なのがこれ。

中国、コロナ「ゼロ寛容」政策を長期に維持へ=専門家

https://jp.reuters.com/article/health-coronavirus-china-idJPKBN2HN14T

なんだろう、この独自性は。
世界の主流は「ウィズコロナ」。もうコロナを撲滅するのは無理だから共存していこうという考えなのであるが、中国はかたくなに「ゼロにしてやる!」と躍起になっている。都市封鎖で地方は混乱し、かかる費用も莫大だろう。そもそも現実的ではないのだが、これをやるのが中国だ。理解に苦しむ。が一方で面白いと思っている自分もいる。さすがだ、中国。

「最も個人的なことが最もクリエイティブだ」と言ったのはアメリカの映画監督、マーティン・スコセッシ氏。中国を面白がっているうちにいつの間にか、中国Webマーケティングの専門家みたいになってしまったのもそういうことだろう。たしかに興味がないものは、どんなにやっても大成しない。何も生み出さない。だから趣味は大切だ。金になるとかならないとか、そんなレベルではなく、人生そのものがかかっているのだから。

ということで平日18時以降と土日は私を探さないでください。

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