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巨龍の復活!?

2022.12.22
高畑龍一

中国のコロナ状況がひどいことになっている。知人から「子供から始まって一家全員が罹った」というような知らせが届くたびに、えらいスピードで感染が広がっているのを実感。「薬が買えない」という人には解熱剤を買って送っている。

コロナ感染、20日間で2.5億人? 中国政府、内部会議で推計
https://www.asahi.com/articles/ASQDR5D77QDRUHBI01N.html

それにしても、この記事に記されている感染者数はすさまじい。「衛生当局関係者」が否定していないのも隔世の感がある。日本だったら「政府は何をしているのだ」と非難を浴びせるところだが、中国の話を聞く限り、そういう雰囲気は感じられない。そもそも、政府が言うことをいちいち真に受けていないし、「自分の家族が大丈夫であれば良し」という考えが一般的だからだろう。

「こうなることを予測して規制を緩和した」「規制を緩和する口実とするべくデモを誘発した」「感染爆発は『国民の声に応えた結果』とするはず」等の見方があるが、何が本当かは分からない。いろいろな政治力学が作用した結果であるのは確かだろうが、何がどう作用したのかは当事者でも分からないのではないか。

しかも、仮に分かったところでどうにもならない。自分や家族の感染を防げるわけでもない。となると、「先を考えた方が賢い」となるのが中国流。ロックダウンするのもスピーディ、規制を緩和するのもスピーディ、感染が爆発するのもスピーディ、だから、集団免疫に達して経済が回復するのもスピーディ、と考えるのだ。実際に知人たちはいろいろ動き出している。

だから、早ければ春先、遅くても夏頃には中国経済は回復基調に乗ると予測する。この3年間おとなしくしていた巨龍が動き出すのだ。輸出するにしろ、インバウンド客を迎えるにしろ、日本にとっても久々の好機到来。来年はいい年になりますように。


      

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