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中国語ホームページは発注先選びがカギ

2020.12.27
中島嘉一

中国のインターネット環境は特殊です。

例えば、中国では、Google や Facebook が見れません。だから、ホームページの中に、Google Map を入れると、Google にアクセスしようとして時間がかかり、結局アクセスできないので、地図の部分が空白になってしまいます。

こんな感じです。

* 比較動画(遅い版)

こちらが、Google Map など、中国ではNGのサービスを使った場合です。なかなか開きませんね。早送りすると、ようやく表示されました。でも、なんと、●秒もかかりました。それでいて、地図の部分は真っ白です。これじゃあ、誰も見てくれません。

次は、中国向け仕様で作った場合です。

* 比較動画(速い版)

ちょっと遅い気はしますが、それほどストレスなく開きました。●秒です。これだったら、許容範囲ですね。ちなみに、こちらの地図は、百度(バイドゥ)という会社の百度地図を埋め込んでいます。百度は中国最大の検索サイトです。

あと、よくあるのが文字化け問題です。

中国語に翻訳したテキストをそのまま使うと、太い文字と細い文字が混在してしまうことがあります。

* 文字化け

これも、きちんと制作すると、文字が揃って綺麗になります。

* 文字化け修正

この辺は、中国語ホームページ制作の経験が豊富な会社であれば、簡単に対応してくれます。

中国の事情をよく知らない制作会社だと、「中国にサーバーを置かないと無理ですよ」などと言うことがあります。

* 中国にサーバーがあるイラスト。?マークを付けて

なるほど、と思いがちですが、実はそんなことはありません。さきほど見てもらったホームページは、両方とも日本のサーバーに置いてあります。中国のサーバーと比べると、少し遅いのですが、それでもまあ、許容範囲でしたね。

* 日本にサーバーがあるイラスト。○マークを付けて

それに、「中国にサーバーを置かないと」と言われても、実はなかなか難しい。まずは、中国に会社がないと、サーバーを契約できないんです。

中国に現地法人があれば中国サーバーを使えますが、今度は、中国の法律を遵守する必要が出てきます。その中には、「中国で得た個人情報は国外に持ち出してはダメ」という規定もあるので、それでビジネスは回るのかなどを検討しなくてはなりません。

ホームページを制作するだけでも、このように面倒なことがたくさんあります。さらに、越境ECをしたいとか広告を出稿したいとなると、さらに大変です。素人が一から勉強すると、膨大な時間がかかってしまいます。

だから、特に中国語ホームページの制作や運用代行は、経験豊富な会社に発注することをお勧めします。その上で、中国のユーザーの嗜好を調査したり、中国向けの商品やサービスを開発することに、エネルギーを使ってください。

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