中国のブラウザシェア推移まとめ
中国のブラウザシェア推移まとめです。
Baidu統計により、近年の中国のブラウザシェアの推移をご紹介いたします。
まず、2014年のブラウザ市場のシェアを見てみましょう。
順番 | ブラウザ | シェア |
1 | IE 8.0 | 31.82% |
2 | Chrome | 27.87% |
3 | IE 6.0 | 7.38% |
4 | IE 9.0 | 7.10% |
5 | 搜狗高速 | 4.79% |
6 | IE 7.0 | 3.45% |
7 | 猎豹 | 2.45% |
8 | 2.18% | |
9 | 2345 | 1.67% |
10 | その他 | 11.29% |
2014年の統計では、ie8.0が31.82%の数字で国内トップシェアを誇ります。
続いてはchromeが27.87%、ie6.0が7.38%、ie9.0が7.10%、入力ソフトで有名な捜狗(ソーゴー)快速が4.79%、ie7.0が3.45%、猎豹が2.45%、qqが2.18%、2345が1.67%でその他が11.29%です。
2014年の中国のインターネット上では色々なブラウザが出回っていますが、ご覧の通り、本家マイクロソフトのieシリーズとグーグル社のchromeの二強だけの戦争と言っても過言ではございません。ウェブブラウザでおなじみのfirefoxはこのグラフでは見当たらないですが、おそらくその他の11.29%に入ってるでしょう。
続いては2015年のグラフです。
順番 | ブラウザ | 市場シェア |
1 | Chrome | 34.92% |
2 | IE 8.0 | 23.50% |
3 | IE 9.0 | 6.61% |
4 | 搜狗高速 | 4.66% |
5 | IE 7.0 | 4.58% |
6 | IE 6.0 | 4.44% |
7 | 2.94% | |
8 | 猎豹 | 2.59% |
9 | 2345 | 2.54% |
10 | その他 | 13.23% |
2015年のトップシェアはグーグル社のブラウザChromeの34.92%です。実は去年の十月の時点でie8.0はもうchromeに追い越されました。ユーザー流出する一方のie8.0は去年と比べて8.32%のシェアも失い、23.50で二位に落とされました。ieシリーズがダウンしていく中、その他のブラウザは上昇する勢いを見せます。
続いては2016年のグラフです。
順番 | ブラウザ | シェア |
0 | Chrome | 39.24% |
1 | IE 8.0 | 17.27% |
2 | IE 9.0 | 5.73% |
3 | 4.71% | |
4 | IE 7.0 | 4.43% |
5 | 搜狗高速 | 4.18% |
5 | 2345 | 4.18% |
7 | IE 6.0 | 2.26% |
7 | 猎豹 | 2.26% |
9 | その他 | 15.73% |
2016年、chromeは去年から引き続き、安定の39.24%です。IE8.0はまだ17.27%二位で頑張っているが、去年と比べて衰退する一方です。qqは今年ie9.0を出し抜くことができて、三位になりました。2016年のグラフのもう一つの面白い所は、firefoxがやっとランクインしました。
表によると、今年はchromeの大勝利で、他の市場シェアが低かったブラウザも増加増えるなか、ieシリーズの下降は深刻であります。対策としてedgeという新しいブラウザを半強制的に普及しましたが、windows7 xpが主流の中国では焼け石に水でしょう。
総じて言いますと、現時点の中国市場ではchromeが絶対王者に位置するに見えますが、実はこのランクに乗っていないもう一つの大物、360ブラウザというのがあります。Baidu統計の註釈にも書いてあります通り、360ブラウザはchromeの内核を使い、ブラウザ本来の特徴(user-agent)を除いたため、baidu統計での識別が難しく、おそらく360ブラウザをchromeブラウザとして計算しています。39.24%のシェアの中、360ブラウザがどれくらい占めているのか、まだ未知数です。