非公開: 網易(NetEase)CEO 丁磊氏「中国の知恵を世界へ」 第1回世界越境EC大会
網易考拉/NetEase Kaola(日本法人 HQG Japan 代表 下平季位、以下NetEase Kaola)は、グローバル越境ECに関するルール策定に参加、丁磊氏「中国の知恵を広める」
第1回世界越境EC大会が、北京国家会議センターで2月9日に開幕しました。この会議は、世界税関機構(WCO)と中国税関総署による共同開催で、越境ECがもたらすさまざまな機会・挑戦の探求と、包摂的・革新的方案の提案を趣旨としています。
網易(NetEase)代表取締役会長兼CEOの丁磊氏は、今回の会議の基調講演で「我々は、参加者として中国税関主導による『越境ECに関する基準枠組』制定を支持し、全世界におけるグローバルなルール体系構築を推進し、より多くの中国方案と中国の知恵を世界に広め、越境ECのためのよりよい環境を創造します」と表明しました。
丁磊氏は、NetEase Kaolaができるだけ周到な方式で、海外ブランドが中国で成功を収めるためのハードルを最も低くし、中国越境ECの提携モデルを構築、海外ブランドのよりよい発展をサポートしたいと述べています。
新消費時代に、グローバル越境ECのチャンスをシェア
ここ数年、越境ECは中国において高度成長の態勢を維持しており、その発展には優遇政策やユーザーの需要急増など、多方面の好材料も含まれています。
中国は、目下需要高度化の時代にあり、人々の高品質商品やベターリビングに対する渇望は、過去のどの時代よりも高まっています。新消費の時代において、背後には1兆元レベルの需要市場が潜んでいます。
中国ユーザーの高品質商品への渇望、そして国内全体における高品質商品の供給サイドの不足が、海外の高品質商品に対する需要を急増させる一方、中国政府も積極的な役割を果たし、一帯一路や越境EC等の方式で、通関業務の簡略化やペーパーレス通関、及び保税ストックモデルなどの一連のイノベーション政策と措置の実施を推進することによって、越境ECのリンクを大幅に短縮し、グローバル商品の流通効率を向上させています。
優遇政策の恩恵を受け、網易(NetEase)は2015年の設立以来、高度成長の動向を呈しており、自社直接調達モデル、行き届いた家政婦式サービスとメディア型ECの優位性により、NetEase Kaolaは、海外ブランドが中国市場参入する際のリスクと障壁を大幅に低減し、海外ブランドにとって中国市場におけるベストパートナーとの評価を受け、たちまち中国越境ECの第一人者になりました。
網易(NetEase)は海外ブランドをアシストし、ベストパートナーとなる
資料によりますと、NetEase Kaolaは中国越境ECのトップランナーとして、自社直接調達メディア型ECモデルにより、海外ブランドがより商品に集中できるよう促し、ブランドの普及や保管物流などの業務に関してはNetEase Kaolaが受け持ちます。双方が自らの得意分野により集中することでwin-winを実現し、網易(NetEase)も海外ブランドが全世界市場でのシェアを拡大するためのサポートを行います。
「以前、我々が一般貿易を行っていた頃は、サイクルが比較的長く、新製品が中国市場に入ってくるのは自国で発売されるよりも遅かったのですが、越境ECによって大幅にその時間を短縮しました」と、海外有名ブランドの関係当事者は言います。「中国市場はこれまでずっと全世界の大多数の企業が注目する市場でしたが、自国の消費者と比べると、中国市場参入前は、我々の中国消費者に対する認識は、ジャッキー・チェン(成龍)やチャン・イーモウ(張芸謀)の映画どまりでした。」
NetEase Kaolaは、越境ECモデルを通じ、すでに多くの海外企業をサポートし、海外の特色ある産業を中国に参入させ、そのブランドや業界は何倍もの成長を遂げています。関連報道によりますと、2016年タイのラテックスピローは、対中国輸出が倍になり、業界の利益は数倍に増えましたが、業界内ではこれも越境ECによる成功の典型例だと見ており、まさにタイのラテックスピローのブランドとNetEase Kaolaの提携の恩恵を受け、中国におけるラテックスピローの販売を促進し、NetEase Kaolaもそれによってタイ商務公使により「経済貿易促進傑出企業賞」を授与されました。
今回の大会の演説の中で、現在各国における越境ECに関する政策・処理方式には大きな違いがあり、企業や国家は自らの力のみを頼りとし、消費者に最良の体験をもたらすことができないと、丁磊氏は述べました。「包摂的であり、革新的であり、慎重な試みとコラボレーションを行い、またルールを統一、簡略化し、経験をシェアできるような国際的な調整メカニズムが必要なのです。越境ECという複雑なシステムにとって、基準の統一や条件の簡略化は、貿易効率・結果を我々の想像以上に向上させるものとなるでしょう」。
もし貿易チャネルの基準ができ、グローバル越境ECの統一基準が実現すれば、全世界のブランド業者にとって自分たちが対する市場基数は、ごく単純に国内貿易或いは輸出国消費者ではなく、40億のネットユーザーであり、これはあらゆるブランドや企業にとって千載一遇のチャンスであると、丁磊氏は考えています。「将来、NetEase Kaolaはより多くの高品質ブランドが全世界的で取引を行えるよう、また、発展途上国のブランドが中国や先進国の市場に参入してなお一層の成功を収められるよう、サポートしていきたい次第です」。
越境ECは、知恵に満ちた創造であり、この分野では誰もがイノベーター、そしてエヴァンジェリストであって、自らの努力によりグローバル貿易の発展を推進することができると、丁磊氏は強調します。「ひとたびこの貿易チャネルが通じれば、グローバル越境ECは現在の数十倍のパワーを爆発させるでしょう」。
[原文]
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