全国地方自治体の中国語サイトの適合性を調査
中国向けWebテクノロジー会社の株式会社レクサーが、全国の地方自治体の中国語サイト60件について適合性をチェックしました。
目次
地方自治体中国語サイトのチェック結果
YoutubeやGoogleMapなど、グレートファイアーウォール(金盾)でブロックされるコンテンツが、サイトの中に埋め込まれているとその部分が表示されなかったり、切断されてしまいます。これは日本でテストしても分からないため、そのまま放置されている例が多いのです。
そこで、レクサーが北海道から沖縄までの、都道府県・市町村の中国語サイト60件を抽出して適合性をチェックしました。多岐にわたるチェック項目から次の5項目をまとめました。
A:Youtubeの埋め込み
B:GoogleMapの埋め込み
C:シェアボタン(Google)の設置
D:Facebookウィジェットの埋め込み
E:中国語Font対応
全国60件のサイトで、開かないサイトが4サイト、画面表示の遅いものが22サイト、グレートファイアーウォールでブロックされるコンテンツの埋め込みで、YyoutubeとGoogleMap個別では其々が40%でしたがA~Dの何れかがNGは70%、中国語Font非対応が68%もありました。A~E全てに問題がなかったのは6サイトと10%に過ぎませんでした。
有効なコンテンツの利用状況
有効な中国の「動画」「地図」「シェアボタン」「SNS」コンテンツの利用や「ICP取得」「FONT対応」の状況は以下の通りでした。
まずは確認を
以上の情報は、あくまでも調査用に抽出した60サイトによるものであり、ほんの一部に過ぎません。全国には観光協会などをはじめ多数の中国向けサイトがありますが、おそらく同じような傾向にあるものと思われます。中国向けサイトを運営されている自治体や企業様におかれては今一度の確認をお勧めします。
China Check FREE
レクサーがカンタン&無料の診断ツール「 China Check FREE 」を提供しています。ドメイン名を入力するだけでサイトの中国対応度を瞬時に診断します。
中国向けサイト診断レポート
レクサーと百度JAPANによる「中国向けサイト診断レポート」では中国からアクセスした時のウェブ画面表示にどのような問題があるのかを診断します。日本と中国の画面表示の違いが分かる動画付きで、マーケティング戦略立案にも役立つアクセス状況分析も付いています。
China ReCode
レクサーが提供する「中国対応ソースコード最適化」ソリューションです。中国でサイトが開かない原因となるコードを発見・置換・最適化します。
China Boost
レクサーが提供する「中国向けサイトの高速化」ソリューションです。アリババクラウドを活用して、中国からアクセスした時の画面表示をスピードアップします。
China Watch Pro
レクサーが提供するが提供する「中国向けサイトの監視&保守」ソリューションです。常にアクセス状況を監視し、問題が生じた際にはコードを修正するなどの対策を実施します。
中国のインターネット環境においては、グレートファイアーウォールによる検閲のほか、昨年6月に「サーバーセキュリティ法」が施行されたり、VPN規制などネット検閲の状況は刻々と変化します。したがって中国向けサイトにおいては定期的なチェックが必要です。中国のネット事情に詳しい方がおられない自治体や企業様には、今回紹介したことがお役に立てば幸いです。
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