中国モバイルユーザーはアプリダウンロード時、何を利用する?
中国のiPhoneユーザーがモバイルアプリケーションをダウンロードする際には、Apple Storeを利用することもできます。しかし、2010年にGoogleと中国当局との間で摩擦があって以来、Googleが提供する製品やサービスのほとんどが制限されてしまいました。これは、中国市場でのGoogle playのシェア率を大幅に下げる結果となりました。
中国の公式ルートで購入されたAndroid製品の大半は、Googleのアプリケーションやサービスは入っていません。中国のAndroidユーザーの大半は、中国国内の企業が開発したアプリケーションストアを利用しています。
中国企業が開発したアプリケーションストアは無数にあります。ひいてはウェブサイトから直接アプリケーションをダウンロードするためのチャンネルも多数存在します。ここでは中国の主要なアプリケーションストアをいくつかご紹介します。
目次
小米应用商店(xiaomiAppStore)
小米(xiaomi)は、中国最大の携帯電話メーカーの1つです。そのコストパフォーマンスの良さから、多くの顧客の支持を獲得し、中国市場に参入しています。小米(xiaomi)の携帯電話ユーザーは当然、小米(xiaomi)アプリケーションストアの最大の利用者となっています。
360手机助手(360モバイルアシスタント)
360は、中国でコンピューターウィルス対策ソフトの会社としてスタートしました。ここが開発したモバイルアシスタントは、アプリケーションストアとしての機能だけでなく、携帯メモリーのクリーンアップやプライバシー保護の機能も持っています。ここには約11万件以上のアプリケーションがあり、中国の携帯電話ユーザーの半分以上をカバーしています。
豌豆荚(wandoujia)
豌豆荚(wandoujia)には、320件の最新Androidソフトウェア、アプリケーション、ゲームがあると言われています。ユーザーのニーズを正確にマッチングさせることができます。また、PCと携帯電話のリンクも可能にしました。非常に使いやすく、多くのファンを獲得しています。
安卓市場(Androidマーケット)
Androidマーケットの強みは、携帯電話メーカーとの提携により前もってインストールされている所にあります。これは当然、非常に大きなユーザーベースを抱えていることになります。ただし、履歴インストール機能がないため(一部のアプリケーションはアップグレードをした後、逆に使いにくくなる場合があるため、古いバージョンを使用するユーザーもいます)、多くのユーザーから指摘を受けています。
百度应用市场(BaiduAppStore)
中国最大の市場シェアを持つ検索エンジン会社によって開発され、検索エンジンにリンクされているため、当然優位な立場にあります。百度(Baidu)の開発者として登録し、作成されたアプリケーションは百度(Baidu)検索でヒットするようになっています。これは間違いなくプログラム開発者にとっては大きな魅力です。
中国のアプリケーションストアは他にも多くあり、安智(ANZHI)、腾讯应用宝(TencentApplication)、华为应用市场(HuaweiAppStore)などがあります。中国の携帯ユーザーの中で、これらのアプリケーション市場は共存できています。ユーザーの定着を高めるために、アプリケーション開発者はより一層ユーザー体験を向上させ、ユーザーとサービスについてのデータを収集し、更なるマッチングを図っていく必要があるでしょう。
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