中国のキャッシュレス化社会
最近では、日本国内でもカード決済が浸透化しキャッシュレスによる支払いが多く見られようになりました。乗車切符でもSuicaやICOCAの登場により、電子マネーによる決済が普及しています。
ちなみに、日本国内での代表的なカードは一位「楽天カード」・二位「三井住友BISAカード」・三位「JCB一般カード」となっているようです。世界カードランキングでは一位「VISAカード」・二位「Master Card」・三位には日本の「JCBカード」が入っています。
しかし、中国ではVISAやJCBなど主流のカードブランドは利用できません。
目次
中国でのクレジットカードと銀聯カードの普及率
中国では膨大な人口による極端な貧富の差があり、クレジットカードを作ろうと思っても、与信のチェック等で一部の富裕層の人しか使用できませんでした。故にクレジットカードの普及は非常に低かったのです。
そうした社会的背景の中で、中国の主要な銀行連合が「中国銀聯」を発足し中国人なら誰でも利用出来るクレジットカードを発行したのが「銀聯カード」なのです。銀聯カードは中国での主要な決済カードとなっています。
クレジットカードと言っても、自分の銀行口座からリアルタイムで引き落とされる「デビットカード」です。デビットカードは決済金額が残高から即!支払われる為安全な決済方法といえます。
日本国内でも増大する中国人観光客に対応する為、「銀聯カード」を利用できる店が増えてきています。このカードに対応しているか、利用できるか否かで販売の機会損失や売り上げに大きく影響しているほどです。
中国ではほとんどの決済にも利用できる為、訪日中国人が日本でのタクシー利用の際「銀聯カード」を出してトラブルになる事例もあるようです。
LCC(格安航空会社)も「銀聯カード」と「Alipay(支付宝)」決済可能
2020年の東京オリンピックを控え訪日外国人や中国人観光客の増大が期待されます。
LCC(格安航空会社)のピーチ・アビエーションは2017年2月より予約サイトの決済方法に「銀聯カード」と「Alipay(支付宝)」を追加しました。ピーチでは日本観光にアクセス便利な関西国際空港の中国人利用客が増加している事を見込み中国決済システムの導入による新たな顧客増加を狙っています。
「Alipay(支付宝)」とは
支付宝(アリペイ)とは、中国のネットショップで取引した時には欠かせない決済システムです。大きな特徴として、消費者保護を大前提とした考え方があります。以前でのネット取引では商品代金を支払ったのに品物が届かない、粗悪品や数量が違うなどのトラブルが多くありました。特に代金をだまし取られるという当時の中国では、商品と代金を直接交換せざるを得ない状況だったのでネットビジネスへの不信感もありました。
こうしたトラブルを未然に防ぐため、支付宝のシステムは消費者と販売者の仲介に立ち、商品の購入と確実な決済を円滑にできるシステムとなっています。
今やネットでの決済と言えば「支付宝(アリペイ)」ともいわれ、運営しているのは中国最大のIT企業アリババグループです。
中国ではモバイル決済が当たり前!
現在の中国のインターネットユーザーは7億人以上で、その6割が日常的にスマートフォンなどのモバイル機器で支払いを済ませています。クレジットカードよりスマホ利用の電子マネー決済が当たり前となっています。支付宝(アリペイ)も今やECだけでなくモバイル決済シェアの8割以上を占め中国国内では圧倒的に普及しています。
また「WeChatペイメント」も「銀聯カード」や「Alipay(支付宝)」と共に中国三大決済サービスとして広く利用されています。
中国でモバイル決済が普及した背景
中国では大量の偽札が出回り国家的な問題となっています。警察が偽札密造工場を摘発し日本円で約40億円分の偽札を押収してもまだ氷山の一角と見られている現状です。
ニセ札現金よりも、モバイル決済による電子マネーが安全と言うことですネ!
最近の画像では、中国の物乞いの首にかけているオネダリ板が・・・
ナント!「QRコード」付きで描かれています。
「お恵みチョウダイ」のお金も電子マネーの社会となっているのです!
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