
Linkedin premium(有料)と無料プランの違いは?メリット・料金・機能などを解説
この記事でわかること
- 無料プランと有料プラン(Premium)の具体的な違い
- LinkedIn Premiumの4種類のプラン内容と料金
- 自分に有料プランが必要かどうかの判断軸
LinkedIn Premiumは、無料アカウントでは届かない相手へ直接アプローチでき、検索や分析の制限を解放する有料プランです。目的別に4種類のプランがあります。
この記事では、無料との違い、各プランの機能と料金、メリット・デメリット、導入判断までをわかりやすく整理します。
目次
1.LinkedIn Premium(有料プラン)とは?
LinkedIn Premiumは、無料アカウントでの機能制限を拡張し、プロフェッショナルの接点作りと意思決定を加速させる有料プランです。
主にPremium Career、Premium Business、Sales Navigator Core、Recruiter Liteの4種類が用意され、目的に応じて選べます。
どのプランにも共通の拡張機能があり、その上で利用シーンに合わせた専用機能が加わる構成です。まずは全体像を把握し、自分のゴールに最適な選択肢を検討しましょう。
2.無料プランと有料プラン(Premium)の違い
無料アカウントでも基本の閲覧や投稿、求人応募、検索は可能ですが、回数や到達手段に制約があります。
有料プランになると、閲覧者データの深掘り、高度な検索フィルター、InMailによる非つながりへの直接アプローチなど、情報量とアクションの幅が大きく拡張することが特徴です。
積極的な営業・採用・転職活動では成果に直結する差になります。
無料プランでできること
無料アカウントではプロフィール作成、つながり申請、求人応募、記事や投稿の閲覧・発信など基本利用が可能です。日常的な情報収集や軽いネットワーキングには十分役立ちます。
ただし検索には上限があり、一定回数を超えると結果が制限されます。プロフィール閲覧者は直近5名までしか確認できず、興味を持つ相手の傾向把握は困難です。
メッセージ送信も基本は既存のつながりに限定されるため、意思決定者や採用担当者など新規相手へは接点を作りづらいのが実情です。能動的な開拓が必要な場面では、有料プランとの差が顕著になります。
有料プランで追加される共通機能
有料プランに加入すると、まずプロフィール閲覧者を90日以上さかのぼって把握でき、関心層へ戦略的にアプローチできます。
InMailで非つながりにも直接連絡でき、商談・採用・取材などの入口が広がります。検索フィルターも拡張され、役職・業種・企業規模・地域など詳細条件で人物や企業を精緻に絞り込み可能です。
さらにLinkedIn Learningの講座が利用でき、スキルアップと実務活用を同時に推進できます。これらは全ての有料プランに共通し、無料では得られない「見つける・届く・深く知る」を実現します。
3.LinkedIn Premiumのメリット・デメリット
強力な到達手段と分析・検索の拡張は、成果に直結しやすい一方でコストや運用のハードルもあります。導入は目的と頻度、リターン見込みで判断しましょう。
以下に要点を箇条書きで整理します。
メリット
- 閲覧者データを90日〜365日で把握でき、関心層へ能動的に接点化できる
- InMailで非つながりの意思決定者・候補者へ直接アプローチ可能
- 検索制限の緩和と詳細フィルターでリサーチ効率と精度が向上
- LinkedIn Learningで実務直結のスキルを継続学習できる
- 応募者・企業インサイトにより転職・営業・採用の勝ち筋を可視化
デメリット
- 月額費用が発生し、活用頻度が低いと費用対効果が下がる
- InMailは通数上限があり、大量接触には不足する場合がある
- 日本市場では母集団規模の関係で効果が限定的なことがある
- 慣れが必要で、使いこなせないと「高いだけ」になりやすい
- Sales NavigatorやRecruiter Liteは英語UI中心で運用学習が必要
4.有料プランの4種類の料金
料金はプランと支払頻度で異なり、年払いに割引が適用されることが一般的です。以下は目安の価格帯(USD)です。
為替や地域で変動するため、最終的な価格は公式で確認してください。無料トライアルが用意されることもあります。
- Premium Career:月額 約29.99ドル(年額 約239ドル)
- Premium Business:月額 約59.99ドル(年額 約575ドル)
- Sales Navigator Core:月額 約99.99ドル(年額 約959ドル)
- Recruiter Lite:月額 約170ドル(年額 約1,680ドル)
5.有料プランの4種類の特徴と機能
4プランは対象ユーザーが明確に異なり、共通機能に加えて各用途ごとに最適化された専用機能が加わります。下記では概要と主な機能を整理し、導入後の活用イメージを描けるように整理します。
①Premium Career(転職活動向け)
転職活動に特化したプランです。
このプランでできること
- 5通のInMail送信
- 90日間のプロフィール閲覧履歴確認
- Applicant Insightsで応募者比較
- 給与データの参照
- Featured Applicantとして応募時に目立つ表示
- 履歴書レビューや面接対策ツールの活用
- LinkedIn Learning(リンクトイン ラーニング)の利用
応募時はFeatured Applicantとして目立ちやすく、採用担当者への到達率が高まります。
履歴書レビューや面接対策ツール、LinkedIn Learningも活用でき、短期集中の就活を加速します。
気になる企業の人事・現場担当へ直接接点を作りつつ、足りないスキル学習で補完できます。能動的に応募・接触を重ねたい人に向き、準備から内定までのスピードを底上げします。
LinkedIn Learningとは:LinkedInが提供するオンライン学習プラットフォームで、ビジネススキル・IT・デザインなど幅広い分野の動画講座を提供しています。もともとは「Lynda.com」という米国発のオンライン教育サービスをLinkedInが買収し、統合したものです。
②Premium Business(情報収集・ネットワーク拡大向け)
ビジネスネットワークの拡大や市場調査に適したプランです。
このプランでできること
- Careerの機能をすべて利用可能
- InMailが15通に増加
- 検索制限が解除され、無制限に人物検索が可能
- 企業ページの詳細インサイト(成長率、従業員構成、業界内での位置付けなど)を確認できる
- 競合調査や新規取引先の分析に活用可能
フリーランス、コンサルタント、中小企業経営者など、幅広いプロフェッショナルが利用しています。
営業活動の準備段階で「ターゲット企業を深く理解する」「潜在顧客に直接アクセスする」といったシーンで役立つため、比較的低コストでビジネス開拓を支援する入門的な営業プランといえます。
③Sales Navigator Core(営業向け)
営業担当者のためのプランで、専用インターフェースと20以上の高度な検索フィルターを利用できます。
このプランでできること
- 20以上の高度な検索フィルターで顧客を精緻に絞り込み可能
- 最大2,500件の検索結果を扱える
- InMailが50通に増加
- リードやアカウントを保存・整理できる
- 職位変更やニュースに基づいたリアルタイムアラートを受け取れる
- AIによるリードレコメンドを活用できる
営業活動の効率化や「適切なタイミングでの接触」を実現でき、ROIの高さでも評価されています。
B2B営業をLinkedInで本格的に展開するなら必須とされるプランです。
④Recruiter Lite(採用担当者向け)
採用担当者や小規模な人事チームに向けたプランです。
このプランでできること
- 月30通のInMail送信
- 20以上の採用専用フィルターを利用可能
- 候補者をプロジェクト単位で管理できる
- 候補者検索を保存し、新規該当者を自動通知で把握可能
- 候補者レコメンド機能で新しい人材を発見できる
- LinkedIn求人投稿と統合し、応募者とスカウト候補を一元管理できる
高額ではあるものの、エンタープライズ向け「Recruiter Corporate」に比べれば安価で、スタートアップや中小企業の採用活動に最適です。
6.無料にするか、有料にするかの判断軸
判断は目的と活用頻度に応じてシンプルに判断していきましょう。
転職中心ならCareer、ネットワーク拡大や情報収集ならBusiness、アウトバウンド営業の主戦力が必要ならSales Navigator、能動的な採用ならRecruiter Liteが有力です。
一方、活動量が限定的なら無料でも十分という考え方もあります。
まずは無料トライアル期間に、接点創出・返信率・案件化などの指標で効果を測り、費用に見合うかを定量評価しましょう。
7.まとめ
LinkedIn Premiumは、見つける・届く・深く知るを拡張し、無料では得られない成果導線を開きます。
ただし費用対効果は使い方次第と言えます。明確なゴールと運用体制、適切なプラン選択が成否を分けると言えるでしょう。
まずはトライアルで自社・自身のワークフローに適合するかを検証し、KPIに紐づく改善が確認できたら本格導入へ進めてみてください。

監修者紹介
中島 嘉一 代表取締役
SNSリンク:https://linktr.ee/nakajima
株式会社コスパ・テクノロジーズ 代表取締役。
愛媛大学情報工学部卒業後、船井電機にて中国駐在し5,000人規模の組織管理とウォルマート向け海外営業を担当。
上海で起業し通算10年の中国ビジネス経験を持つ。Web制作・デジタルマーケティング歴13年以上で現在は英語圏・中華圏を中心とした海外展開支援のスペシャリストとして活動。
多言語Webサイト構築、越境EC、SNS・広告運用を駆使して企業の海外顧客開拓から、国内向けWebサイト制作・ブランディングまで、戦略立案から実行まで一貫サポート。
海外ビジネスに関するセミナーやイベントに登壇するほか、SNS総フォロワー5万人以上、中小機構海外販路開拓アドバイザーとして中小企業から上場企業まで幅広く支援実績を持つ。