中国発の配車サービス「滴滴出行」って何?
「滴滴出行」(ディディチューシン)は,現在中国で最も流行っているタクシー配車サービスアプリです。
配車アプリは,世界的にはアメリカ発の「Uber(ウーバー)」が高い知名度と人気を誇っていますが「滴滴出行」は,わずか1年で「Uber」の利用者数を超え,
現在ではアプリのユーザー数は約1億人以上で,利用者数は2015年だけで14億回以上という驚異的な数字を出しています。
目次
タクシー配車サービスアプリとは?
終電を乗り逃がした・・突然の飲み会で運転できなくなった・・。
そして,タクシー乗り場には長蛇の列ができている!・・困った~
タクシー困った~ そんな時の強い味方が「タクシー配車アプリ」なのです。
スマホさえあれば,自分のいる場所までタクシーが迎えに来てくれます。
スマホの画面上に乗車場所を決めればGPS機能が働き,自分の今いる位置を特定してもらい,近くにいるタクシーに拾ってもらうという流れです。
そして,ドライバーがいまどこにいるのかもアプリ上に表示されるので,後どれくらいで到着するかも一目で分かります。
この配車アプリを利用すれば,タクシーを呼ぶのが簡単で便利なのです!
「Uber(ウーバー)」とは?
Uberは,2015年の10月時点で世界63カ国で導入されているアメリカ発の
「配車サービス」を提供するアプリです。
海外のタクシーに乗った時,料金メーターを使用せずに高い料金を請求されたり,領収書を発行してくれないなど日本では考えられない様な実態があります。
また,いざという時に街中でタクシーをつかまえる事が中々出来ないという事情がよくありますね。
これらのタクシーの不便さや不信感に着目し,便利な配車サービスを提供した
アプリがアメリカ発の「配車サービス・Uber」です。
Uberは会社設立後,半年毎に売上げが倍増し驚異のスピードで最長を遂げて
おり,日本では2014年8月から東京でも本格的なサービスを始めています。
中国最大のシェアを誇るタクシー配車アプリ「滴滴出行」!
「滴滴出行」は,それまで中国国内で人気となっていた2大配車サービスアプリの「滴滴打車」と「快的打車」が合併して誕生した経緯があります。
現在では,中国最大のシェアを誇る「タクシー配車アプリ」を提供しています。
超巨大企業であるApple社は,2016年5月に「滴滴出行」に対して約10億ドル(約1100億円)の巨額出資をしたことでも話題となりました。
Apple社が傘下以外の企業に,これだけの巨額出資を行う事は極めて異例の事として中国のみならず世界にも衝撃を与えました。
そんな「滴滴出行」を取り仕切るのは女性の柳青CEOです。
父親は有名パソコンメーカーLenove(レノボ)の創業者で,自身も北京大学を卒業後はアメリカの超大手投資銀行であるゴールドマン・サックス社に入社するなど,その家計・経歴ともに非の打ちどころのない人物と評されています。
日本のタクシー配車サービスアプリは?
東京ハイヤー・タクシー協会のアプリ「スマホdeタッくん」ではスマホを
使って東京23区と武蔵野市と三鷹市エリアで,タクシーやハイヤーを呼ぶ事ができます。
利用者が配車を希望してから平均2分以内に配車できるかを確認し,可能であれば平均5分以内にタクシーが到着するというスピード感が売りです。
又、配車アプリとして国内でも様々なサービスがリリースされています。
●高級なハイヤーからタクシーまで配車可能な 「Uber」
●全国で配車が利用可能な 「全国タクシー配車」
●タクシーの予約機能が使いやすい 「タクシー東京無線」
●使いやすいインターフェースの 「LINE TAXI」等があります。
タクシーの利用頻度や使い方でアプリを選択できるのがポイントといえます。
「滴滴出行」便利さの裏に問題も?
便利さの裏である問題も抱えています。
それは,白タク(タクシー運転免許証を持たないタクシー)による犯罪被害です。
元々中国は,白タクによる犯罪が多発する国でもありますが「滴滴出行」の流行によってその傾向は益々加速しているようです。
「滴滴出行」はあらゆるタクシーを配車するサービスなので白タクが来る可能性もあります。
白タクは料金も安いので利用者は多いですが,その分どんなドライバーがやって来るかは全く分かりません。
このような問題もある為「滴滴出行」の安全性に批判が集まる事もあるようです。
中国最大のシェアを誇るタクシー配車アプリ「滴滴出行」は,便利であると
同時に,わずかな危険性をも含むアプリとなっています!