中国人観光客が行きたい都市ランキング
目次
はじめに
「和食を食べたい」「ショッピングを楽しみたい」「豊かな自然に触れたい」と、訪日外国人が日本の観光で楽しみたいことは様々です。
某調査機関の結果を見ると、神社仏閣、温泉、テーマパーク、農村体験、舞台鑑賞など、日本には世界遺産の施設も各地にあり、外国人でも楽しめる観光資源が多いことに改めて気づきます。
そして、中国、香港、タイ、シンガポール、ベトナムなどアジア各国から訪れる人は、「観光スポットを訪ねる観光客と、ショッピングを中心」として日本を訪れる観光客とに大別されます。
日本を目指す中国人観光客の旅行日程は「6泊7日」が多いようで、この傾向は中国国内の3連休が増えたことだと思われます。
外国人観光客は日本のどこの都市へ行くのか
最近の外国人旅行者が訪れる都道府県を調べてみますと、2014年の数字では、中国や韓国からは、比較的距離が近く、レジャーや買い物、飲食のスポットが集まる「大阪」が一位。
米国、カナダ、英国といった欧米の先進国からは、日本の歴史を感じられる「京都」が一位。
シンガポールやタイ、ベトナムなど雪の降らない国々からは、スキー観光を兼ねた「北海道」が一位と目的により目的地が異なっています。
中国人観光客が訪れる「都道府県1~3位」は
2014年以後、中国人観光客の訪問する都道府県が変化しています。どうして変したのか?
そうですね、買い物中心の「物欲」から、観光中心の「心の癒し」へと移行したのではないでしょうか。でもまだまだ「買い物中心と思いますよ」
中国人観光客は、日本のどんなところに魅力を感じているのだろうか。
日本のどこへ向かい、どんなことにお金を使っているか。
観光庁の宿泊旅行統計を探ると、地域差が見えます。都道府県別の延べ外国人宿泊者数は、やはり東京都がトップ。ただ、最近の伸び率に注目すると地方都市への広がりがわかります。
2015年度の、日本訪問の中国観光客の行きたい都市ランキングは、第一位・東京都、第二位・大阪府、第三位・京都府と言われています。
ショッピングと観光中心:第一位は東京
日本を初めて目指す観光客は当然、世界に名をはせている大都市・東京、日本有数の歓楽街である銀座、新宿、渋谷、上野で「夜を楽しみ」「和食を食べ」「浅草浅草寺を見て、東京スカイツリーにのぼる」となります。
浅草寺の大型提灯の下で、記念写真を撮る中国人観光客は目立ちますね。
ショッピング中心:第二位・大阪
大阪は「食い倒れの都」言いますが、食べ物にお金をかけるという意味だと理解すると、焼肉、てっちり、寿司、天ぷら、うどん、ラーメン、ホルモン、串カツなど色んな分野を幅広く安く提供してくれる大阪は、中国の観光客にとって、中国の風習である家族で外食は後片づけもいらないし、日本の清潔で見栄えもよい食材と食事メニューとネオンの映る道頓堀は中国の発達した用水路など、自分の故郷を思い出しているのだと思います。
観光中心:第三位・京都
京都は、「着倒れ」といわれますが、清水寺や金閣寺、銀閣寺の寺社仏閣観光、懐石京料理や精進料理、舞妓さんに芸者さんと夜の街を華やかにしてくれ観光客の目を楽しませてくれる町です。
映画の街「太秦撮影所」もあり日本の映画に代表的な忍者経験は日本訪問の魅力ようです。
中華街と港:第四位・神奈川
中国人がどうして日本の中華街を訪れるのかと、皆さんそのように思われるようですが、横浜中華街は、日本の中華街であって、中国の中華街ではありません。町並みは中華風ですが、味は日本人好みです。日本人向けの味は繊細で大雑把な中国味と違います。一度食べると忘れられない町となります。
スキーと雪:第五位・北海道
北海道を訪れる人は、ほとんどの観光客は雪に魅せられています。中国人も訪日する人々は、自分たちの環境にない雪景色とスキーのとりこになります。リピーターの多いのが北海道のようです。
富士五胡と逆さ富士:第六位・山梨
日本の代表的な景色は富士山ですが、山梨の河口湖に行きますと本物の富士山と、水面に移る富士山、そうです逆さ富士が見られます。ただし天気の良い時と限定されますが、静岡で見ても天気には左右されます。
夜の鵜飼の風景:第七位・岐阜
日本人でも観光する機会が少ない鵜飼の風景は、短いシーズンと船を利用する漁法のため、川に出て鵜飼の模様を観光用遊覧船を利用することから人員制限があります。鵜飼の様子は現在では観光用となっていますが、中国でも鵜飼による漁法がなされていた当時としては大切な漁法の一つでした。
牛にひかれて善光寺参り:第八位・長野
中国人観光客が長野で一番行きたい所は、善行寺ではなく「地獄谷野猿公園」だそうで、身近に猿が群れを成し、温泉に入り、人を怖がらないなど、中国では考えられない光景を見ることができるからと聞いています。
松本城の遠景とその美しさは中国の観光客も十分理解される風景でしょう。
春日公園と大仏様:第九位・奈良
奈良の鹿は、常陸の国・茨城県にある鹿島神宮より武甕槌命が鹿に乗って奈良の三笠山に来られたという伝説に従い、奈良の春日大社では鹿を神鹿として保護敬愛し、鹿を虐めてはいけない動物として今日に至っている。
100万ドルの夜景:神戸
六甲山最大の眺望スポットは、日本の三大夜景と言われる摩耶山から見渡す大阪、神戸の夜景でしょう。明石海峡大橋まで見渡すと雄大ですね。
神戸には中華街での食べ歩き、北野の異人館巡りなど予期できない楽しいコースもあります。
まとめ
三つの大都市は、それぞれ日本の「過去、現在、未来」を象徴しているとともに、これからも日本の観光の柱であることは間違いありません。
訪日中国観光者のみならず、世界から日本に訪れる観光客は、今後もますます増えるであろうし、日本人も観光客に対してPRできる国民になることも必要ではないでしょうか。
「食事を楽しみたい」「豊かな自然に触れたい」「心を癒したい」「自分の時間をゆっくり持ちたい」など、日本人にしかできな「おもてなしのこころ」は日本を訪れる観光客にとって、それだけでも素晴らしいお土産になるのではないでしょうか。