「中国ECサイトのお祭り”双12″とは?! 影響力はどれぐらいあるの」
“双12″とは?
中国で、毎年12月12日に行われるECモールの大型セールです。
中国語で求愛を意味する、要愛(ヤオアイ)と12(ヤオアー)の発音が似ている事から「愛を告げる記念日」としても知られています。11月11日に開催された「独身の日」がシングルデーで「双11」、12月12日はダブルトゥウェルグで「双12」というわけです!
開催されるECサイトは?
11月11日の”双11“は、アリババのTmall(天猫)で開催され”双12“はTaobao(淘宝網)で開催されます。同じアリババのサイトでもTaobao(淘宝網)の方が歴史が古く、店舗数や平常時での流通額がTmall(天猫)より大きいようです。Taobaoが創立した当時はオンラインショップの利用度も少なく出店店舗の多くが個人であった為、その性質上から今日でのC2Cと呼ばれる消費者間取引を行うショッピングモールとなりました。その後、Taobao内に大手企業の出店を誘致する為のTaobao-mallを立ち上げ企業と個人間取引のB2Cショッピングモールとして成功しました。Taobao-mollは改名し、今日のTmall(天猫)が正式名称となっています。
“双12″の特徴
“双11”のシングルデーからの延長で、既に買い尽されたかに見える“双12”はある程度の差別化がないと、消費者がそう簡単には乗ってこないと思われますが、やはり様々なサービスを展開してユーザーを引き付けた様です。
たとえば、各モバイル端末を積極的に活用し優待券を配布し、タクシーの割引、スーパー・コンビニ・パン屋での割引も実施され、特価不動産の数量限定販売はユーザーを釘づけにし2時間で完売!フェア当日に準備していた特別宝くじ1300万枚も、あっという間に完売しました。
又、清掃サービス、家政婦サービス、治療サービス、英語レッスンなど大衆のニーズに合わせた形の無い商品も次々と提供されています。
一般消費者を中心として企画されている事が“双12”の特徴といえます。
“双12”の影響力
“双11”の熱狂的なイベントから1か月後にやってきた”双12”への反応は次々と造られる、人工イベントデーでの買い物疲れから全般的には冷静な態度が見られるとの事です。心理的には11月に大量消費した後に,再び熱狂的にはなれない状況です。
しかし、終了後にはサービス展開に於いてモバイル端末を積極的に活用された為、モバイルでの支払いを促進し、同時に中高年層のユーザーをTaobaoにひきつけ、決済システムのアリペイに取り込めたことは大きな成果と見ています。
一方では、12月は旅行業界にとって年末年始や旧正月の旅行シーズンを控えた書き入れ時です。オンライン旅行業者は“双12”に乗じて旅費の一部負担などのサービスを投じて成果を上げている様です。
いずれにしろ、中国のスマートフォン利用者は10億人以上ありそのほとんどがネット通販を好むようになっているため、中国の
購買力は、大きな潜在力を秘めていると言えるでしょう!
中国でも、クリスマスやバレンタインデーのような「人造節」の記念日が定着していますね!
双11と双12・・・次は、10月10日のジュウジュウ「焼肉の日」でいかがでしょうか?