中国・台湾・香港で使われている言語
中国・台湾・香港で使われている言語=中国語だと思っていませんか!?
実はこの3つのエリアは使われている言語や漢字の書体が違うことを、ご存知でしょうか?
中国語さえマスターすれば、中華圏エリアのすべての人と会話ができる!と思っていたのに、そうではなかったですね。
その違いを簡単にお伝えしたいと思います。
中国語について
ギネスブックによれば中国語は「現存する世界最古の言語」だそうです。
一般的に中国語では、文字のある言語を文といい、 方言あるいは口語・会話のことを指す時には活(話)といい、 前述の両方に使われる浯(語)があります。
ちなみに、日本語は日文とも日浯とも表記されます。
人口がハンパでないですネ~
十数億の人口を擁している巨大国家中国は、他民族国家であるため、漢民族の言語である漢語以外に多くの言語が話されています。
また、漢語の中にはおびただしいほどの方言の分枝があり言語の壁が厚いです。
この方言の壁を打ち破るために設定されたのが北京語を標準とした
普通話です。
中国で基本的に標準語として使われているのは北京語です。
英語ではMandarin Chinese(マンダリン)といいます。
よく国際政治関連のニュースで、習近平国家主席とか、華春蛍報道官などの政治家が話しているのが、北京語ですね。
ちなみに、私の知っている中国語は
ニーハオ(こんにちは)とシェイシェイ(ありがとう)だけです・・・
又、日本で地域ごとに方言が話されているように中国でも地域ごとに話されるいくつかの中国語の種類があります。
《中国で話される言語の種類》
●北京語~公用語となっており日本でよく言われる中国語です。
●東北語~中国の東北地方で話されており独特の方言があります。
●広東語~香港・マカオや中国南部を中心に話されています。
●河南語~河南省で使用されている、独特のなまりのある言語です。
●四川語~四川省で使われる最も北京語に近い言語です。
●上海語~大都市上海で話されている言語で、中国語の主要言語である呉語の代表とされており近年はテレビ番組でも多く使われています。
中国語まとめとして
中国という国は、歴史的背景からみてもその時代、時代で主要民族が変わってきてしまった為に歴史の連続性に乏しく、さらに広大な国土を持つために様々な言語が入り混じってしまっているようです。
次に、台湾で使われている言語
台湾の人に聞いたら、言語は北京語・福建語(台湾語)・
客家語の3つがあります。
台湾の公用語は台湾の言い方で「国語」、一般的な日本人の言い方で「北京語」になります。
普段の会話でどの言語を使っているか、地域によって違います。
北京語:台北(首都圏)・東部(花連、台東)
福建語:南部(雲林、台南、高雄、屏東)
客家語:桃園、新竹、苗栗
けど、学校の授業も北京語で行いますので「話せる」言語の話者数でも北京語はダントツ1位です。
ちなみに
台北地下鉄の車内アナウンスは北京語➡福建語➡客家語➡英語の順番で流れます。
そして台湾では、
福建語の歌もダサイ感じがするためか、若者は北京語しか使わない傾向があるようです。
又、台湾ではテレビのチャンネルが多く、台湾語専門の局もあり中高年のひとは台湾語のラジオを聴く人も多いとのことです。
まとめとして
台湾は多重言語の国ですから、2~3ケ国語を使うのは当たり前で、日本語も基本会話が出来る人がいるので旅行の時、安心かも!
最後に、香港で使われている言語
香港で使われているのは広東語が母国語です。
一時イギリスの植民地だったので学校教育は英語でしていました。
故に、香港は英語も100%通じると思いがちですが英語しゃべれない人は結構います。
返還後は北京語で行う学校が増え、今は若い人はほとんど
北京語を話し、家庭や友達の間ではやはり広東語です。
普通語(北京語)が出来ないと、ろくな就職が出来ない位 普通語が浸透してきています。
香港映画で、ウォン・カーファイ監督の「恋する惑星」やアンディ・ラウが出演している「インファナル・アフェア」で使われているのは広東語です。
声調も中国語とちょっと異なります。
ちなみに、香港で娯楽映画が多く作られているのは日中戦争の勃発にともない、多くの上海の映画人が香港に逃亡し、彼らが作り始めた北京語映画は「広東語映画よりも上品で格調が高い」と香港人からも人気を集める様になりました。
以上、「中国・台湾・香港で使われている言語」について
全体のまとめとして
各国の地域、民族の違いによって想像もつかないほど言葉の種類が多いのです。
中華圏エリアを旅する時の参考にしてください。