中国で一番使われているフリーメールは?
日本でフリーメールと言えば、ヤフーメールやGメールが有名ですが、すぐ隣の中国では、どのフリーメールが人気なのでしょうか。ここでは、中国で人気のあるフリーメールについて紹介していきます。
まず、中国におけるフリーメールの種類は大別してフリーメールとVIPメール(有料メール)があります。フリーメールに限って見れば、チャットで有名なテンセントのQQメール、マイクロソフトのHotmail、VIPメールもある163.com(網易)などが代表的な例です。全部で80近いフリーメールが存在しています。また、VIPメールに関して言えば、163.comも含めて10以上あります。情報規制が多い分、中国独自のフリーメールが発展しているのが特色です。
次にQQメールについてですが、中国では騰訊(タンシュン)という名前で知られています。ペンギンがマスコットで中国人にとっては馴染みのあるキャラクターになっています。騰訊は、1998年の11月に設立され、中国のインターネット業界を先導してきました。オンラインショッピングにも会話を重視する中国独自の文化からチャット機能が広く受け入れられ、チャットと言えばQQと言われるほどメジャーになりました。一方のフリーメールについてですが、チャットほどは人気はないようです。では、中国でよく使われるフリーメールは一体何でしょうか。
それは、163.comで知られる網易のフリーメールです。
中国の大手検索エンジンサイト「バイドゥ(百度)」の検索結果によると、フリーメール一覧では最も見やすい左上に位置しています。163.comの特徴はフリーメールだけでなくVIPメールもあるという点です。中国で言うVIPとはお金を余計に払った利用者には優遇してサービスを提供する制度です。オンラインゲームでもよくある制度なので、覚えておくと便利です。
ちなみに、VIP会員と無料会員では何が違うのかと言いますと、大量の添付ファイルを送信できたり、海外サーバーの利用や銀行並みのセキュリティを保持することができます。スパムファイルの多い中国ならでは機能です。また、メールの受信を携帯電話でお知らせする機能やファイルを誤って削除してしまった場合でも10日以内であれば復元させることができます。
最後に163.comのフリーメールについてですが、メールボックスの容量は無制限です。また、通常の添付ファイルは50Mまで、クラウドを利用した場合は15Gまで利用できます。スパムメールやウイルスのシャット率は98パーセント以上です。追加機能として、履歴書作成機能やオンライン名刺、8GBまで使えるクラウドサービスがあります。オンライン名刺は中国語だけでなく英語にも対応していて、文字のレイアウトは4種類、背景は8種類から選ぶことができます。履歴書作成機能は通常版や新卒向けなど4種類があり、最大で6パターンの履歴書を作成できます。もちろん、キーワードや勤務地、職種、業種を選択してネットで仕事探しをすることもできます。また、オンラインで履歴書を公開しているので、企業側からヘッドハンティングされることもあります。
これらの付加機能も163.comが多く利用されている理由なのではないでしょうか。中国への進出や就職を考えている方はフリーメールを通して情報を仕入れるのもいいかもしれませんね。