中国の進化は止まらない!デジタル人民元がやばすぎた!
1 デジタル人民元は法定通貨であり、これを拒否できる機関や個人はない。
2 さまざまシステム間の支払いの壁を破り、電子決済の使用できる場所であれば、どこでも決済できる。
3 デジタル人民元ウォレットのあるスマホ同士であれば、ネットワークがなくても、送金、支払いができる。山奥のへき地でも、スマホに電力が供給されていれば、決済が可能。
4 決済当事者は中央銀行であり非常に安全。倒産や信用事故の可能性がある商業銀行口座に拘束されない。
5 ブロックチェーン技術による匿名性とトレーサビリティ両立。
こちらは最近話題の中国デジタル人民元のトピックスです!
デジタルイノベーション前、2013年以前の中国を訪れた経験をお持ちの方は、タクシーの運転手や店員から、おつりのくしゃくしゃ紙幣を受け取った、不快な経験をお持ちでしょう。ボロボロで実に汚かったですね。
国有四大銀行の1つ「中国銀行」の支店には、偽札に対する当行の取組み、というパンフが何種類も置いてありました。その中国銀行で両替した100元札に、偽札が混じっていた、という中国駐在員の体験談もあります。また偽札摘発のニュースは日常茶飯事でした。実際に私も何度か偽札をつかまされました。
2013年以降、モバイル決済のAliPay、WeChatPayが急速に普及したのは、こうした背景も一部ありました。中国人も困っていたのです。
それが今、中央銀行発行デジタル通貨CBDC(Central Bank Digital Currency)の開発で、世界のフロントランナーとなっています。何という変化でしょうか。
デジタル人民元は2020年4月、深セン、蘇州、雄安、成都、及び2022年北京冬季オリンピックを想定した試験区内で、テストを開始しました。AliPayやWeChatPay、さらにスタバやマックも参加したことで話題となりました。
利便性と安全性においてAliPayやWeChatPayとは比較にならない、と論じています。これらのモバイル決済ツールは、今後どうなるのでしょうか。それについては触れられていません。
中国人民銀行は、CBDCやブロックチェーンなど金融の未来に関わる研究に、全力を傾けて取り組んで来ました。例えば貿易金融ブロックチェーンなど、そのいくつかはすでに実行の段階へ進んでいます。デジタル人民元はそれらの中のメインイベントです。今後の動向に注目しましょう。