WeChatと微信(ウェイシン)の違いって結局のところ何?
WeChatと微信(ウェイシン)は同じものだという認識の人と、両者は別物だという認識の人とが一定数いるようです。さて、どちらが本当なのでしょうか?そして、具体的にどのように違うのかも併せて紹介します。
目次
本当に違うの?
結論から言うと、WeChatと微信(ウェイシン)は別物です。しかし、実際のところ企業として中国向けにビジネスをする必要がない一般ユーザーから見るとこの二つの違いはほぼないでしょう。ゆえに、違うものだと認識しにくくなっています。
WeChatは中国以外向け、中国国内向けが微信(ウェイシン)
WeChatも微信(ウェイシン)もテンセントが提供しているアプリであることに変わりはありませんが、それぞれユーザーとするターゲットが異なります。WeChatは中国以外向けに作られています。
一方、微信(ウェイシン)は中国でしか使えないアプリです。例えば日本で「微信」と検索しても、ダウンロードできるのは、WeChatのみで「微信」ではありません。
中国向けにビジネスを行うときは微信(ウェイシン)
中国人観光客に対して日本の商品をPRしたいと思うとき、WeChatの公式アカウントを取得しても中国で微信(ウェイシン)を利用しているユーザーからはWeChatの公式アカウントは見えません。微信(ウェイシン)の公式アカウントを取得する必要があります。そして現段階では、微信(ウェイシン)の企業公式アカウントは、中国以外の法人の申請を認めておらず、中国の現地法人を立ててからの申請となります。
中国専門の代理店が現地法人として申請してくれることもありますが、申請できる数に制限があります。
ユーザー視点ではどこが違うのか?
結局のところ、実際に友人と連絡を取るために使う分には微信(ウェイシン)もWeChatもほぼ変わりません。あえて挙げるとすれば以下2つでしょう。
違い①WeChat版公式アカウントは微信(ウェイシン)では閲覧不可
WeChatの公式アカウントは、微信(ウェイシン)ユーザーからは見ることができません。逆に、微信(ウェイシン)の公式アカウントはWeChatで見ることができます。
違い②WeChatは機能に制限がある~ゲーム機能と支払い機能は現状非対応
WeChatは使える機能に制限があります。現段階だとゲーム機能とWeChatペイには非対応となっています。支払い機能は、中国の銀行口座を持っていることが原則で、一つの方法として日本のクレジットカードでも認証は可能ですがチャージはできないという制限があります。
今後のアップデート状況は要チェック
利用人口も爆発的に増えてきたWeChatと微信(ウェイシン)ではありますが、まだまだ使える機能に制限があります。いずれは、アプリがアップデートされてWeChatと微信(ウェイシン)の機能が全く同じになることも可能性としてはあるでしょう。今後のアップデート内容は確認しておくとよいでしょう。
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