【テンセントを攻略!】世界で活躍するキャラクタービジネスの世界とは?
今日はゲスト来てもらってます。世界で35億ダウンロード、スタンプですよね。スタンプのダウンロード。で、世界中でSNS500万のフォロワーを持っているキャラクタービジネスをやってる会社クオンの水野社長に来て頂いています。
ありがとうございます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
今日は水野さんにいわゆる中国だったり世界だったり、日本も含めてキャラクタービジネスの世界を教えてもらいたいなと思います。簡単に自己紹介をお願いします。
はい。株式会社クオンの代表の水野です。僕らはソーシャルメディア、特にチャットみたいなものを通じてキャラクターを作っている会社です。わかりやすく言っちゃうと、LINEとかWechatみたいなスタンプをとにかく沢山キャラクター作って、そこで人気の出たキャラクターをライセンスビジネスしたり、グッズ作ったり、こういう感じでグッズ作ったり、あとは企業さんのキャラクターのキャンペーンとかですね、広告で使ってもらったり、そういう様な事をしていると、いうところです。
最近だとあれですよね、クーリッシュのベタックマでしたっけ?青い、、
そうですね。乗ってるクーリッシュさんのCMで、真っ白いベタックマが、クーリッシュって冷たい飲むアイスなんで、冷たくなるぞって事で、アオックマ、青くなるという様な、ははは
あれ、PR世界初のアオックマって書いてましたけど、何が世界初やねんと思ったんですけど。
あれはYouTubeの動画で300万再生ぐらいですね。
え、地上波でも流れてるんですか?
いや、一部テレビでも流れてるかもしれないですけど、メインはYouTubeとかWEBのCMで流れています。
なので、キャラクターを開発して、企業さんにも使って頂けたりして、それは日本だけじゃなくて世界だったり、アジア、中国もやっていると。
はい。
今メインはどこの国が強いんですか?
一応、会社自体は日本にあるのと、あと中国の上海、それからタイのバンコク、今ベトナムのホーチミンも作っているので、全て合わせると4つですかね、4カ所でやってます。
水野さん、もともとはあれですもんね、グローバルのビジネスがしたくてこの会社を立ち上げてるんですよね。
そうです。
その最初のグローバルのきっかけというか、最初の立ち上がりはどういう所からだったんですか?
一番最初、僕ら2011年からこの会社やってるんですけども、一番最初はチャットアプリ、今でいうLINEとかWechatみたいなチャットアプリを自分たちで作ろうという所から事業を始めて、で、そのチャットアプリ自体はやっぱりLINEさんにはなかなか勝てなくて、
例のCMですね。
ドーンとベッキーさんのCMが流れた辺りでほぼほぼ、他にも何社かスタートアップベンチャーでチャットアプリつかってる会社はあったんですけど、ほぼ全滅して、ただ一応僕らのチャットアプリは日本では全然勝てなかったんですけど、東南アジア、タイとか、インドネシア、マレーシアみたいな所ではある一定のファンがいて、100万ダウンロードくらいまでいったんですね。
すごい。
ていうのもあって、最初に日本の次に東南アジア、タイに拠点を作って、一番最初は、なのでキャラクタービジネスというよりかはチャットアプリのビジネスを広げてくぞという所で海外に拠点を移した所が最初のきっかけですね。
なるほど。その後中国も展開されていると思うんですけど、中国の最初の展開のきっかけというか、行こう、中国もやるぞというきっかけみたいなものってあるんですか?
はい。チャットアプリを僕ら作っていたんですけど、いや、もうチャットアプリじゃ食えないぞと、そもそもマネタイズするためのビジネスモデルをほとんど組んでなくて、まず利用者数を増やそうつって、100万ダウンロードまでいったんですけど、増えれば増えるほど赤字が膨らんでいくって所で、さすがにチャットアプリは厳しいなっていうので、その当時LINEさんがスタートしたスタンプがあったので、もともと僕はスタンプの前にガラケー時代、スマートフォンの前の時代に、デコメっていわれるデコメーションメールていう事業をやっていたというのもあって、スタンプの所でちょっとやってみようというので、LINEさんでスタンプを始めました。それが、ある程度うまくまわって、同じ様にある世界のチャットアプリがいわゆるテキストメッセージだけじゃなくって、絵文字とかスタンプとかやりたいっていうニーズがあったんで、であれば、LINEさんが直接他のプラットフォームにコンテンツ提供させるのはさすがに難しいので、じゃあ僕らがWechatもFacebookもメッセンジャーも含めて全部、世界中のチャットアプリにスタンプを提供しようという風に移って、その一環でWechatにスタンプを出そうという所で中国事業がスタートしたという感じですね。
なるほど、このチャンネル中国ビジネススタイルということで、ちょっと中国を掘り下げたいんですけども、実は皆さんここに映ってるエリスっていうキャラってのは、Wechatのスタンプのキャラなんですが、これ私なんかも、私、中国2006年からでちょうどWechat使い始めたのが2012、3年くらいなんですけど、もうその当時って、もう基本このスタンプって使いばりにデフォルトで入ってたんですよ。我々世代の最初のWechatの初期ユーザーって何も考える事なくこれを使わされていたぐらいの感覚があるぐらい、すっごい有名なキャラなんですよ。なんだけど、ポイントはこのキャラっていうのを、私でさえ、それがまさか日本企業がやっているなんて知らなかった訳でして、それは後々知るんですけども、そんな日本企業でどうやってテンセントでWechatにこのキャラというか、スタンプで食い込めたのかその裏話を聞ければちょっと教えてください。
なるほど、あまり細かい話までしたことはないんですけど、いくつかポイントがあって、LINEさんでスタンプをやり始めた後に、世界中のチャットアプリがスタンプやりたいぞっていう風なモードになったんですけど、やっぱり絵文字とかスタンプのカルチャーみたいなのって日本が圧倒的に進んでて、そもそも絵文字って日本から出来た物ですから、僕ら絵文字の次にデコメやってスタンプやって、ノウハウを持ってたんですけど、世界中のプレイヤーが、チャットアプリのプレイヤーがノウハウ持ってなかったんで、そのテンセントなり、Facebookなりに直接話に行って過去のノウハウとか事例を見せれば絶対僕らのコンテンツ力とかクリエイティブ力で提携してもらえるぞっていう様な感覚はあったんですけど、なにぶんその、中国の事業をやったことがないので、ルートがないじゃないですか。ほんとにいろんな人に頼んで、それこそテンセントの韓国経由で話しに行ったりとか、あといろんな日本経由で話に行ったり、とにかくテンセントに繋がりそうな人を片っ端から、その当時、2012年13年、いろんな所から話に行って、それこそ僕の知り合いが飲み屋でテンセントのグループ会社の誰かと仲良くなったぞってなったらそこに会いにいくとか。
えーすごい。
みたいのを、10人くらいやって、結果としてその池袋の僕の知り合いの方がテンセントのグループ会社、厳密にいうと、買収された会社の社長と仲良くなって、その飲み屋で知り合った人が深圳にいるタイミングで僕も深圳に行って、その人がテンセントの中の人を紹介してくれてっていうのをやったら、その人が直接のキーマンじゃなくって、その人が、テンセントって大きい会社ですから、
大きいですよね。
またじゃあ、他の部門を紹介するよっていって、翌日その人を訪ねて、そしたらまたこの部門じゃなかったってなって、結局1週間くらいずっと深圳から広州、Wechatの支部、広州にあるんすけど、広州まで行くんですけど、もうほんとになんか毎日いろんな人の所を紹介して、僕も行ってから帰ってくる日時を決めずに行ったきりで、
行ったきり、行ったきりのやつで。
で、1週間くらいいろんな人に会って、ようやっとWechatのスタンプの担当の人に、何というかわらしべ長者で紹介してもらって、行ったら、結局彼らもやっぱり僕らが想定した通りスタンプやりたいと。でノウハウはやっぱりあんまりないと。やっぱり日本のキャラクターは可愛いし、やってきたいというところがあって、意外に早く、もう実際会ってからリリースするまでは1ヶ月半くらいで。
わかる!速いですよね。中国は。決めたら速いんだ。
けっこうプレゼンしてすごく速かったですね。ただ問題があったにはその当時尖閣諸島の問題があったんで、なかなかやっぱり日韓の政治の情勢があって、僕らがやってるってことはあんま言わない方がいいっていう部分とか、あとキャラクターの中に日本っぽさってのを出し過ぎないように、可愛いさは出していいんだけど、日本っぽい、「かわいい」みたいな文字入れちゃうとか、そういうのはなるべく避ける様にっていう所だけ注意して、リリースしたので、多分初期ラインナップ、Wechatのスタンプの20個30個の中に日本企業としては僕らしか入ってないし、だからそこを日本っぽさってのを若干、こう、控えて出したので、未だに日本の会社が作ってるって、このキャラ、エリスが、知られてないってことは結構ある、、
確かに。絶対さぁ、めちゃめちゃ日本っぽい訳ではないから、ちょっと中国っぽいっというか、全然すごいフィット、ま、カルチャライズというか、ローカライズというか、されているなという感じはしました。
ちなみにそのテンセントの交渉って何語なんですか?
中国語と英語と両方だった気がしますけどねー。
それは通訳されたという。
そうですね。その時は通訳入れてやってたと思います。なんですけど、最初ほんと、だから通訳っていっても、通訳ていうよりかは、友達みたいな感じですかね。ほんと、だからその、知り合った人が知り合った人をどんどん、、中国の多分すごくいい所ですけど、何とかしてあげようってモードになると、何とかしてくれるじゃないですか。
してくれます。
どうも深圳最初に行った日にいきなりWechatのチームとかには当然紹介されずに、結構中国だと、ある程度のお金持ってると、お茶屋さんみたいなのを自分で作ったりするじゃないですか。僕も深圳の中でお茶屋をやっている、ちょっと名前忘れちゃいましたけど、結構偉い方の所に行って、その方がまた誰かを紹介してくれたんで。丸一日お茶飲んでる日とかもあって。ハハハ
いや、でもそうやって、中国のWechat、テンセントの壁をこじ開けて、今の35億ダウンロードに繋がったってことでもあるので。
そうですね。
ほんとはFacebookのほうの話も聞きたいんですけど、これはちょっとまた別の機会ということで。じゃあちょっと最後になんですけども、日本のキャラクタービジネスだったり、世界のキャラクタービジネスだったり、今後のキャラクタービジネスの行方みたいなものを水野さんなりの言葉で教えて頂ければと思うんですけど。
キャラクタービジネスの変遷っていうか流れっていうのは、結構その、世の中のメディアの流れに準ずるというか、比例というか、くっついてきていて、テレビが流行っている時はテレビからキャラクターが生まれるし、漫画、雑誌みたいなものが流行っている時は漫画からキャラクターが生まれると思うんですけど、今やっぱりこの数年で完全にソーシャルメディアが世の中的に1番影響力があるメディアになってきたんで、LINEのスタンプもそうですし、あとはTwitter、Weibo、YouTubeみたいものも含めて、ネットの動画とかソーシャルメディアみたいものから、新しいキャラクターが生まれていくっていうのと、あとそこから、人気キャラクターが生まれるだけじゃなくって、大きなビジネスが横展開して広がっていくみたいな世界が多分できてくるんじゃないかなっていう風に思ってます。実際多分ぽちぽちとそんな感じで、幾つか出て来てる気はします。
なるほど、これからもキャラクタービジネス伸びていると。ほとんどの社員さんはイラストレーターさんなんですよね。
はい。
なので、もし視聴者の方でイラストが描けて、こういう世界のビジネスにキャラクター挑戦したい方は是非今度水野さんのところへ、是非応募もしてみてください。
今日はここまでです。どうも水野さん、ありがとうございました。