新卒年収は3040万円?!ファーウェイの天才プロジェクト!
米中貿易戦争の矢面にたつファーウェイが「天才プロジェクト」を開始しました。世界トップクラス技術者の引く抜きではありません。それなら、どこでもやっていますね。それよりもっと早く、新卒のうちに天才を囲い込もうというのです。今年は8人の天才と契約しました。うち4人の年棒は1520万円、2人が2280万円、トップの2人は3040万円です。大卒同一初任給の日本型システムでは、絶対に採用できませんね。
ゲームや、SNS・WeChatでおなじみのIT巨頭テンセントも、驚くほど高給です。テンセントの2020年第一四半期の人件費は2300億円です。これを従業員数6.4万人で割り、さらに3で割ると、1人当たり平均月給は約119万円になります。もちろんあこがれの的になっています。しかし、これらは一般の労働者とは別世界なのです。
中国経済は1980年以降、40年連続で成長しています。この間名目GDP(ドルベース)は46倍になりました。そしてこれを支えたのは労働者の低賃金でした。月例の最低賃金が最初に発表されたのは1994年ごろです。地方によって違いますが2300円~3800円くらいでしたね。21世紀初めで9100円~1万3700円くらい。伝聞ですが20世紀には、200人の日系工場で、日本人工場長1人と200人の中国人労働者のコストが同じでした。
今年2020年4月の最低賃金は、上海3万8000円、北京3万3400円、安いところでは甘粛(かんしゅく)省が2万4600円です。
中国では、この恐ろしいトップとボトムの格差が、経済成長のエネルギーになっているのかも知れません。
そんな中国企業で働いて高額の収入を目指すのもありかと思います。また今は中国に行かなくても日本に進出している中国企業もたくさんあります。
ファーウェイ、テンセント、アリババ、百度、京東などは日本に拠点を置き、積極的な活動を行っています。ファーウェイは2017年、日本の新卒エンジニアを40万円と平均の2倍で募集し、話題となりました。中国企業は利益に貢献すれば、必ずそれなりの見返りが得られます。とてもチャレンジングな労働市場なのでぜひ挑戦してみてください!