【826機のドローンショー!?】すごいぞ深圳!今知るべき3つの事実
深圳経済特区設立40周年を祝い、826機のドローンによるライトショーが行われました。
私も実は2012年に深圳に住んでいました!皆さんは深圳って行ったことがありますか?今はコロナで行ったらもれなく隔離されてしまいますが、ぜひコロナが落ち着いたら一度行ってみてください。きっと皆さんの見たこともないし、思ってもいない世界が広がっています。またこのチャンネルでもバーチャル深圳ツアーとかの企画も考えています。お楽しみにしていてください。
そんな私にとってはゆかりのある深圳ですが、今回は、その深圳がすごいところ3つを紹介します!
一つ目は人口3万のひなびた漁村から40年で1350万になったこと。
二つ目は中国のシリコンバレーになったこと。
三つ目はイノベーターを次々生んだこと。
です。
深圳市民たちはどのような思いでこのショーを見つめたのでしょうか。そもそも深圳市民というアイデンティティは存在するのでしょうか。この40年、深圳ほど人々が流入した街はありません。人口の95%は他所から来た移民とされています。
人口3万のひなびた漁村から40年で1350万になった
1979年以前の深圳の人口については、3万~31万人まで諸説あります。2019年の常住人口は1343万8800人です。ネットメディア「新浪財経」は31万人説で「深圳の人口、40年で42倍、GDPは1.4万倍」と報じています。この間他の一線級都市、北京、上海、広州の人口は、せいぜい1~2倍程度です。深圳がいかに特殊な場所かわかります。“深圳スピード”と言われた空前絶後の成長でした。
中国のシリコンバレーになった
そのGDP1.4万倍を支えたのは、中国のシリコンバレーと呼ばれるIT産業です。とくにハードウエアでは、圧倒的です。世界の中心といってかまわないでしょう。その象徴は中国最大の電子市場・華強北商業区と、フォックスコンの工場でしょう。
華強北商業区は、東西1560メートル、南北930メートル、面積1.45平方キロ、ある日本人は、秋葉原の30倍と表現しています。あらゆる電子部品が揃い、新しい部品のサンプル作りもできます。そのため、新ハードウエア製品の企画や設計は、深圳で行うしかない状況です。
フォックスコンは「四流の人材、三流の管理、二流の設備、一流なのは顧客だけ」と言われながらも、アップル製品の生産を中心に、世界IT機器生産の王者となります。深圳工場はその中心として繁栄しました。一時期は従業員トラブルも多発しましたが、それらの矛盾も含め、中国産業界の代表的存在でした。
イノベーターを次々生んだ
そして深圳はこの40年、クリエイティブな創業企業を輩出しました。アリババのライバル、テンセント、米中貿易戦争の矢面に立つファーウェイ、ドローン世界一のDJI、中国初の民営保険会社から巨大金融グループになった中国平安などが、代表的です。
テンセント創業者のポニー・マーは1984年13歳のとき、両親とともに深圳に移住しました。そして1993年、深圳大学計算機系を卒業します。深圳大学は1983年にできたばかりですが、北京大学、清華大学等の強力なテコ入れを受けています。ポニー・マーの青春は、目を見張る深圳の発展とともにありました。卒業5年後の1998年、深圳大学の仲間たちとテンセントを創業します。21世紀に入り、“深圳スピード”をさらに上回る大活躍を始めました。彼こそ、“ミスター深圳”そのものでしょう。そしてまだ49歳、彼と深圳の夢は終わったわけではありません。今後の活躍が楽しみです。