中国の最新検索エンジンシェア 2016年度版
中国検索エンジンにおけるシェアの最新情報を紹介します。
2016年8月の総合ランキングです。百度は77.88%で揺るぎない一位です。続いて二位はHAOSOUの8.18%、こちらは日本ではあまり耳にしないかもしれませんが、セキュリティーソフト出身の奇虎360が開発した検索エンジンです。神马は三位で6.22%、搜狗搜索は3.15%、Googleは2.81%、その他は1.76%です。
総合ランキングでは百度の一人勝ちに見えますが、こちらのグラフもご覧ください。
こちらは7月から9月の線状グラフです、ご覧の通り、実は百度の市場シェアはだんだん下がっていることが分かります。
こちらはデスクトップPCが使用している検索エンジンのシェアグラフです。百度のシェア率はスマートホンやタブレットなどの移動端末に依存している部分が大きく、デスクトップシェアは360検索エンジンに侵食されつつあります。
現代の中国人はサードパーティーブラウザを使ってウェブサイトを閲覧することが多く、具体的な統計はありませんが、360ブラウザは相当なユーザーシェアを保有していると考えられます。
中国検索エンジンの市場収益規模
Analysys易观による2014Q1から2016Q1の検索エンジンの収益グラフです。
中国ではインターネット市場が広く、2016Q1は178.2億元の総収益があります。
前期と比べて17%減少していますが、中国市場はパターンがあり、年末に向かって上昇する傾向がありますので、2016年全期がどのような数字になるかはまだ分かりません。
2016年度の百度では市場シェアが減りつつありますが、検索エンジン市場の80%以上の収益を占め、今年最大の勝者になるでしょう。
まとめ
中国の検索エンジン市場は昔の百度の一人勝ちとは全く異なり、現在では360、搜狗等の好敵手が出現し、市場シェア率の争奪戦を始めています。
2016年は中国検索エンジン市場の大きな変革における重要な年です。検索範囲はさらに広くなり、ユーザー体験を向上させ、検索エンジンの固有のビジネスパターンも大きく変わるでしょう。同時に、検索エンジンは移動端末への発展が成功し、好成績を収めました。移動端末のユーザーをどうやって保持していくか、検索エンジン市場のこれからの大きな課題になるでしょう。
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