麦客CRMとは何か、躍進中のオンラインビジネスツール、アリババ釘釘を上回る?
2016年2月のネットメディアに、企業業務のオンライン化、オープン化を目指すなら、「釘釘」を試すのがよい。しかし、「麦客CRM」を忘れてはいけない。という記事が掲載された。釘釘(DingTalk)とは2014年、中国企業の業務効率化のため、あのアリババが開発したオールインワンオフィスツールである。それでは麦客CRMとは、どのようなツールなのだろうか。
麦客CRMとは
麦各CRMとは、主に企業ユーザーに対し、オンラインツール作成フォームを提供するサービスだ。優れたツールを利用し、あらゆる声やデータを集め、顧客管理や営業活動に資するためのSaaS産品という。
北京郵電大学卒業の李卉(女性)を中心に、2013年にスタートした。その3年後、彼女はフォーブスアジア版による、30歳以下30人のCEOに選出されている。
2013年9月、麦客CRM立ち上げ。
2015年3月、紅杉資本(セコイアキャピタル)400万ドルを出資。
2016年12月、2.0版へアップグレード、国際化へ。
2017年3月、Wechat等、モバイル端末版増強。
2019年4月、第二回中国信息技術主管大会において優秀産品大奨(大賞)を受賞。
2019年7月、韓国語を追加、言語サポート8カ国語に。
麦客CRMの効能
公式サイトの「始めましょう」ページには
フォームロジック(調査の設定)、システム設定、メール、メール編集、連絡先、フォーム、フォームマネージャー、フォーム送信リスト、フォーム送信チャートビュー、連絡先管理ページ、連絡先詳細ページ、ヘッダーの設計から始める、という順に並んでいる。完全な独自のビジネスプラットフォームである。
別メディアによる効能の解説は、以下の通り。
1 表作成とデータ管理―60種のテンプレート、500業種に対応しつつ自由設計も可能。
2 関係先管理―スピーディーな関係先検索をサポート。
3 メール管理―スピーディーなメール作成から送付プロセス。
4 メール営業―ベースを設計し、ただちに送付。
5 ショートメッセージ営業―関係先の消息管理。メッセージ量の見極め。
6 広告センター―顧客の広告を、微信朋友圏、微信公衆号、騰訊社交広告、360信息流などへ同時出稿。
7 会員管理―会員情報の自主管理、会員同士の連携が可能。
8 MikeX―プライベートプラットフォーム。データの連続性や安全性は保障。
釘釘と同様、日本語版もある。サーバーは、中国杭州、香港、東京、シンガポール、ムンバイ、シリコンバレー、バージニア、ロンドン、フランクフルト、シドニーに設置されている。
まとめ
創業以来、金融、エネルギー、教育、旅行、ニューリテール、求人サイト等の業界に利用されてきた。最も活用しているのはB2B企業だが、もちろんB2C企業も利用している。例えばアリババの淘宝に出店している小企業などもそうだ。
直近では6000以上の企業と団体が利用し、好評を博している。メディアで紹介されることも多くなり、36krや捜狐IT等が取り上げた。
釘釘との最大の違いは、そのスタートラインだ。ベンチャー出自か、大企業グループの出自か。若き創業者たちが、研究を開始したのは2012年9月からで、釘釘よりも古い。そして単独で、IT巨頭と戦ってい姿は、すがすがしく、たくましい。ベンチャーの可能性を体現した企業の1つだろう。