もっと中国を知るために
日本政府観光局(JNTO)の情報によると、訪日中国人観光客の数は今も増え続けています。最も日本に訪れてくれている中国人観光客をおもてなしする上でも、中国人についてもっと知っておきたい知識は沢山あります。そこで中国という国をもっと知っていただくために思いつくことだけでも纏めてみました。
目次
中国という国
中国人とは
中国人とは、中国における民族の総称で、狭義には漢民族を指し、広義には中華人民共和国と中華民国(台湾)の国籍を持つ者を指すます。また、「中華民族」という言葉は、中国の国籍を持つ全ての文化的集団を統合した政治的共同体を表す概念で、中国共産党は漢族だけでなく、蒙古族、チベット族やウイグル族などの少数民族も含みます。
華人と華僑
「華人」とは、移住先の国籍を取得した中国系住民をさし、国籍を取得していない華僑と区別されています。これは中華人民共和国政府の定義であって、華僑と同一概念として使われることや、国籍に関わらず中国以外に在住する中国系住民全体を指すこともあります。
「華僑」は、中華人民共和国籍を保持したまま中国・台湾・香港・マカオ以外の国家・地域に移住した漢民族を指します。(留学生は含みません)
古代漢民族の中華思想
「中華思想」とは、中国(中華)が世界の中心であり、その文化、思想が最も価値のあるものとした漢民族が古くに持った自民族中心主義(アスノセントリズム)の思想で、異なる辺境の異民族を文化程度の低い蛮族であるとして卑しむことから「華夷思想」ともいいます。
中国で思想が盛んに唱えられ始めたのは、春秋戦国時代に入ってからのことで、孔子、老子などがその先駆者で、思想というものが表面化して「中華思想」が存在するようになったのは、この時代以降のことです。
現在では、中華人民共和国のチベットとウイグルに対する強圧政策、南沙諸島や尖閣諸島への侵略政策、反国家分裂法による中華民国に対する圧力、そして強硬な反日政策や軍事力の増強等を覇権主義的政策と見なして、日本では中国政府の覇権主義的行為を「中華帝国主義」と呼んで危険視する声があるのも事実です。
中国の宗教
中国というと仏教と道教のイメージですがが、実際には多宗教国家であり、仏教、道教、イスラム教、キリスト教の4つが主な宗教です。中華人民共和国憲法の第36条で「信教の自由を有する」としているのですが、これは建前であり、実際はかなりの制約があるようです。
しかし、ほとんどの中国人は、とくに決まった宗教を信仰するわけでもなく、現代の日本人と同様に、年中行事や祭りといった時くらいしか宗教には関わらず信仰心が薄い人も多ですし、また、中国にも多数の神様がいて、ひとつの神社で多くの神様を祀ってあるところも珍しくありません。
中国の食文化
中国の食事
中国は豊かな食文化が特徴の国で、食事を楽しむ事が好きな人が多く、また「医食同源」という考え方で、全ての食材には固有の性質があり、特定の食材を食べる事で体が温まったり冷えたりするという考えがあります。そして、日本人と比較して食べる分量が多く、宴会を楽しむ文化が根付いており、大勢で会話をしながら食事する事を楽しみます。
中国では、各地で風習が異なり、料理も中国全土で数十種類の地方料理が存在します。日本では中華料理の四川料理、広東料理、北京料理、上海料理を中国「四大料理」としていますが、中国では代表格として山東料理、江蘇料理、四川料理、広東料理の四種を「四大料理」といい、これに安徽料理、湖南料理、浙江料理、福建料理をくわえて「八大料理」と呼ばれています。
日本人が普通にイメージしている中華料理は、中国ではどちらかというとご馳走の部類であり、一般的な中国人の日常食ではありません。長江を大きな境界とて、長江以北を北方、以南を南方と呼び、北方の主食は小麦で、副食物より主食を第一に考え、質より量の傾向があり、また、南方の主食は米で、主食は単調ですが副食物は豊富です。
中国の食習慣
よく中国人は何でも食べると言われ、「四つ足なら机と椅子以外、空を飛ぶものなら飛行機以外は何でも食べる」と言われてきたそうで、最近ではそれに「海の中なら潜水艦以外」と言うのも加わったそうです。
何でも食べると言っても、味付けは全体的に北方は塩辛く、南方は甘い傾向にあります。またそれとは別に、山西では酢を好み、湖南、四川、貴州の一部では唐辛子を好み、その使用量は一家庭で年間十数kgにも達するといわれます。
また中国人は野菜や肉類、魚類などは加熱してから食べ、一般的に生は食べません。ただ、最近では日本の刺身や寿司も人気があります。そして、朝食は日本と同様に簡素で、お粥と漬物とか、油条(揚げパン)と牛乳や豆乳などを口にする程度で、最近はパンとコーヒーなど、洋風の朝食をとる人も多くなっており、農村地区では昼食を、都市部では夕食を第一に置くことが多いそうです。
中国の食事マナー
中国人のマナーの悪さでよく言われるのがテーブルマナーです。中国人はテーブルマナーが悪いと言われるどころか、テーブルマナーがないとまで言われ、たしかに外国人から見れば、中国人の食事のしかたにはすごいものがあります。
骨や殻などはテーブルの上に直接置き、お茶や水などは平気で床に捨てます。そして、食事中であってもタバコを吸い、おまけに吸殻は床に捨てる。大声でわめいたり、携帯電話で話したり、食事中のゲップだって当たり前で、これではテーブルマナーがないと言われてもしかたないのですが、しかし、これは外国人のモノサシで見ているにすぎないのです。
日本では、食べ散らかすと汚いと言われ、嫌な顔をされたり、怒られたりしますが、しかし中国では食べ散らかすのが礼儀で、余計なことは考えず、食事を楽しみます。食べ散らかすことが食事を用意してくれた人、食事に誘ってくれた人への礼儀であり、それが中国のテーブルマナーなのです。日本人が綺麗にちまちま食べていると、中国人は「料理が美味しくないですか?」と聞いてきます。はじめは面食らうかもしれませんが、「郷に入れば郷に従え」ということで、中国へ行ったときには、中国のテーブルマナーで食事を楽しみましょう。
中国の職業観
中国人の職業意識
中国人はトップ意識が強くて、人に指図されてコツコツ働くことはつまらないと考える傾向があります。経営者や管理職を目指し努力するタイプが多いかわりに、地味な仕事をコツコツとやる人が少なくて、平凡な仕事、平凡な職業は嫌がられます。人の上に立つホワイトカラーこそが憧れの職業であり、また、親からそのように教育されているのです。これは、日本とて似たようなものですね。
大卒の若者にとって理想的な進路は「自ら会社を立ち上げて経営者になる」「海外への留学」「一流企業への就職」なのですが、中国の企業は即戦力を求める傾向が強いため、新卒者の採用を積極的に行わない傾向があり、新卒者は、熟練した転職者や海外留学からの帰国者と同じ土俵で競争せざるをえません。
また、中国では夫婦共働きが大半で、結婚・出産後も仕事を続けるのが普通です。そんなことからか、中国女性は強い仕事志向を持っており、憧れる職業は、トップが講師で、次いで会社経営者、デザイナー、マスコミ関連、企業の管理職で、仕事で成功したいと考える女性が多いと言われます。現実に中国企業の上級管理職の30%が女性だとのこと。
中国人は職業で人のランクを決めてしまい、サービス業はもっともランクの低い職業と考えており、中国の店員に無愛想な人間が多いのは、社会的な軽蔑に対する反抗なのかも知れません。
仕事に道徳心はない
日本人の場合、たとえ監視の目がなくとも黙々と働きますが、中国人は監視の目が無ければ働きません。上司の前では一生懸命働きますが、上司がいなくなれば途端にさぼりだすのです。また、私用電話や備品の持ち出しなどは日常当然のように行われており、「会社のものは自分のもの」的なところがあります。
職権乱用も当たり前のように行われており、これに対する罪悪感などは一切なく、むしろ職権を乱用しなければ損であると考えるのです。当然にして賄賂も横行しますし、こういった悪い風習が政府高官にまで広まっていることから、習国家主席は収賄、職権乱用に対する取り締まりを強化しているのです。
中国人のビジネス観
中国は世界中でもっとも早く商業が繁栄した国の一つで、商業の黄金時代は紀元前220年頃の戦国時代といわれます。しかし、各時代の王朝は「重農抑商(農業を重視し商業を抑制)」という政策をとり、「士農工商」と呼ばれるように、商人の社会的地域は最下位にとどまってきました。
このような環境におかれた商人は、独特な商道徳と商習慣を持つようになり、中国人にとって商人はずる賢い人間であり、警戒すべき対象となりました。しかし、悪徳商法に対する一般的な受け止め方は、悪徳商人を厳しく追及するのではなく、騙されないように注意をすることに重点をおくようになったのです。ですから、粗悪品を買わされても騙された方が悪いという考え方であり、商売のうえでは信頼関係を重視するようになり、現在のビジネスにおいても相手との信頼関係を築くことから始めるのです。
中国人はビジネスの交渉を行う際に、本題に入る前の長い雑談や付き合いをしますが、これは中国人にとって信頼関係を築くための必要不可欠なステップであり、雑談や会食を通じて、相手が信頼できるかどうか見定めているのです。そのため、中国で商売をするときは、事前の雑談や会食のコストを最初から計算に入れておくことが必要です。
また、意気投合さえすれば儲けにならなくとも付き合う価値があるからと、一緒に酒を飲んでいるうちに商談が自然にまとまってしまうというようなこともあります。そこでポイントになるのが、相手の気持ちや面子をたてることが大切であり、損得について細かい計算をしてしまうとケチだという印象を与えてしまい、友達として認められない恐れが生じます。
中国人の経営哲学
中国人にとって血縁関係は伝統的な倫理基盤であり、一番信頼できる人的ネットワークです。そのため中国の企業に同族経営が多く、会社規模が大きくなっても、財務や経理、人事といった重要なポジションには、できるだけ親戚などの身内をすえる傾向があります。血のつながりがあってこそ完全に信頼できると考えているからなのです。
また、中国はコネの社会でもあり、中国で成功するためには、まず人脈をつくらなければなりません。「人脈に投資することこそ成功への近道である」というのが、多くの商人の経営哲学です。ビジネスの世界は戦場ともいえますが、中国人にとってビジネスの成否を左右するのは、なんといっても人間関係であり、そのため中国人は、たとえ交渉が決裂しても、人間関係まで決裂させるようなことはしません。会社対会社で争うことになった場合、相手の会社を非難することはあっても、個人の面子だけは絶対に潰さないようにするのが中国人なのです。
中国人の性格と特徴
中国人男性の性格・特徴
中国人男性の性格で一般的によく言われることは、「メンツが大切」「女性に優しい」「自信過剰」「友達を大切にする」と言われ「マザコンが多い」という特徴もあります。
どんな時でもメンツは大切にして、職業も女性もメンツで選びます。そして、とにかく女性にはよく尽くし、結婚してからも亭主関白など絶滅危惧種に等しいようです。もっとも、中国人男性が「女性に優しい」というより、実は「女性の方が強い」ということなのかも知れません。
そして、中国人男性はマザコンの傾向が強いと言われます。中国人は家族を大切にする気持ち、家族の絆がとても強いので、母親のことをとても大切にするのです。しかし、これが少々いきすぎた感じもあり、そのため、中国人男性は就職や結婚など自分の人生の一大事にまで母親の意見に左右されたり、恋人や妻より母親のほうが大事という男性も多いようです。このため、他国の女性からは「中国人男性はマザコン」と評されることが多いのです。
中国人女性の性格・特徴
中国人女性の性格で一般的によく言われることは、「性格がキツい」「見栄っ張り」「わがまま」と言われ「品がなく自立心が強い」という特徴もあります
もちろん気弱な女性もいますが、一般的にはキツくてケンカになれば男にも負けないくらい汚い言葉で相手を罵り、男相手に殴りあいのケンカをする女性も多いとのこと。街中でもバスの中でも病院でも、ところ構わず凶暴化する女性は珍しくないようです。
女性に限ったことではありませんが、男性よりも女性のほうに見栄っ張りが多く、一般的は「メンツ」と呼ばれることもありますが、男性に比べ、あまりにも低レベルでバカバカしい、ただの見栄であることが多いのです。
そして、食事中にゲップをする女性も珍しくありません。国際的レベルで見れば、中国では、まともな礼儀作法の教育がされていないので、女性といえども品がないのです。金持ちで頭が良くて美人でも、他国の女性に比べれば品格に欠けます。ただし、香港人や帰国子女、国際交流の多い女性はこの限りでありません。
他人には無関心だが情に厚い
中国人は他人に無関心です。相手との関係を重視するため、目の前の赤の他人はいないも同じで、そのため、よほど道徳心のある人でもないかぎり、電車やバスで他人に席を譲ることはありません。例え相手が老人であろうと、妊婦であろうと、怪我人であろうと他人は他人、いないも同然、無関係なのです。
その反面、人情にとても厚くて人なつっこい性格のため、普段は他人にぶっきらぼうな顔も、きっかけさえあれば笑顔に変わり、きっかけさえあれば親切にしてくれます。一度友達の関係になってしまえば、とても良くしてくれますし、遊びに行けば暖かくもてなしてくれ、困っていればすぐに助けてくれます。もし貴方が困っているときに、中国人の友達が助けてくれないとしたら、それは貴方が朋友と見なされていない証拠なのです。
自由気ままな中国人
協調性を重視する日本人なら「みんなで行こう」となりますが、そうはならないのが中国人です。良くいえば独創性を発揮することであり、悪くいえば勝手な行動で、「他人がなんと言おうが、自分のやり方でやる」という意味の「我行我素」という言葉を中国人は好んで使います。
サービス精神などは無いに等しく、基本的に赤の他人に奉仕するということはありません。毛沢東語録の「人民の為に奉仕する」という言葉は、ことごとく否定されているようなもので、あえていえば、「家族、親戚、親しい友人には奉仕する」なのです。
これらは私生活のみならず、仕事や商売でも現れる中国人の特徴のひとつで、公のルールも北京は北京流、上海は上海流、地方は地方流、さらに個人となると、その人流が当たり前で、中国人は大雑把で自由奔放なのです。
中国人の挨拶・呼称など
中国人の挨拶
中国語を習ったことのない人でも知っている挨拶の言葉「你好(ニーハオ)」は、朝、昼、夜を問わず使える便利な挨拶言葉で、もちろん中国語にも朝や夜の挨拶はあります。朝は「早上好(ザオシャンハオ)」や「你早(ニーザオ)」、夜は「晩上好(ワンシャンハオ)」などです。
しかし、実際に使われる言葉は、朝も昼も夜も「你好」くらいのもので、「早上好」や「晩上好」といった挨拶は、あらたまった席での挨拶であり、日常はあまり使われません。初対面の挨拶、目上の人、地位の高い人、あまり親しくない人、あるいはビジネスや公の場では、「你好」の丁寧な表現の「您好(ニンハオ)」を使います。相手との距離を考えたうえで、「你好」と「您好」をうまく使いこなしましょう。
もう少し親しくなると、「你好」のかわりに「你吃飯了吗?(ニーチーファンラマ?):ご飯食べた?」とか、「最近忙不忙?:最近忙しい?」、「身体好不好?:元気?」などといった挨拶も使われますし、さらに親しくなると、もっといろんな挨拶もあります。顔見知りの中国人に「ご飯は食べましたか」と聞かれても食事に誘っているわけでもないので気をつけましょう。
ちなみに、日本人はお辞儀をしますが、中国人は握手をするのが普通です。ただし、日本人は日常の挨拶でも軽く会釈をしますが、中国人は日常の挨拶ではいちいち握手はしません。
中国人の呼び方
中国人の一般的な呼び方は、名前や職業、年齢が分からない相手に対しては、男性なら「先生(シーサン)」、未婚女性なら「小姐(シャオチエ)」、既婚女性なら「女士(ヌーシ)」を用います。未婚か既婚か分からないときは、どちらを使用しても問題ありません。
相手の名前が分かっているときで、相手が60歳を超えた徳と人望を兼ね備えた男性なら、相手の姓に「老(ラオ)」をつけて呼び、女性なら姓に「大姐(ダージエ)」をつけます。また、相手の職務、職位が分かっている場合は、「姓+職称」で呼ぶのが望ましいようです。そして、学友に対しては「姓+同学(トンシュエ)」で、卒業後も同窓生の間で常用されます。
中国では実年齢より高く見られることを良しとし、中国人の子供は20歳くらいの男性でも「おにいさん」ではなく「おじさん」と呼びます。もちろん、中国でも女性は若く見られることを喜びますが、子供が女性に対して「おばさん」と呼んでも、尊敬の意味があることから、失礼にはあたりません。ですから、中国の子供に「おばさん」と呼ばれても気を悪くしないで下さいね。
相手が40歳を超えたくらいの年上の人なら「老(ラオ)+姓」を用いますが、ケースバイケースのようです。また、年下の人に対しては、「小(シャオ)+姓」で呼び、子供や特に親しい人には、「阿(アー)+名」で呼ぶことがあります。そして、大人が子供に呼びかけるときは「名+小朋友(シャオパンヨウ)」で、自分の子供、親戚や親友、近所の親しい子供を呼ぶときは名前を重ねて呼んだり、幼名(あだ名のようなもの)を付けて呼んだりします。
中国人の親戚呼称(呼び名)
日本ではフルネームで呼び合うことはあまり有りませんが、中国では友人同士や家族内ではフルネームで呼び合うのが普通です。中国の若い人、とくに香港などでは、イングリッシュネームを持っている人も多く、子供同士では英語名でのみ呼び合い、相手の中国語名を知らないという場合もあるとのことです。
人間関係を大切にする中国では、自分が親しくしている人との義理人情を重んじて、血縁関係がなくても親戚呼称で呼ぶことがあります。相手の年齢が近く、自分より年上の場合、男性なら「大哥(ダーグー)」や「老兄(ラオション)」、女性なら「大姐(ダージエ)」や「大嫂(ダーサオ)」と呼びます。
相手の年齢が近く、自分より年下の場合、男性なら「弟弟(ディーディー)」や「老弟(ラオディー)」、あるいは「小弟(シャオディー)」、女性なら「妹妹(メイメイ)」や「小妹(シャオメイ)」と呼び、また、同じ年齢の友人に対しては親しみを込めて「兄(ション)」や「姐(ジエ)」をつけて呼ぶこともあります。
相手が自分の両親と同じくらい年齢差かある場合、男性なら「大伯(ダーポー)」や「伯父(ポーフー)」、あるいは「伯伯(ポーポー)」、女性なら「伯母(ポームー)」や「大娘(ダーニャン)」、あるいは「大媽(ダーマ)」と呼び、また、北京特有の呼び方で男性は「大爺(ダーイェ)」という呼び方もあります。
相手が自分の両親よりも年下の場合、男性なら「叔叔(シューシュー)」、女性なら「大嫂(ダーサオ)」と呼び、相手が自分の祖父母くらいの年齢なら、男性なら「爺爺(イェーイェ)」や「外公(ワイゴン)」、女性なら「奶奶(ナイナイ)」や「姨姨(イーイー)」、「姨娘(イーニャン)」、「外婆(ワイポー)」のように呼びます。
お礼の言い方
日本では何かにつけてお礼を言うのがマナーであり、習慣でもあります。世話になった人に後日会えば「先日はどうも」などとお礼を繰り返し述べたりしますが、中国では、お礼はその場で言うことが原則であり、お礼を言うべきことが発生した場面で謝意を伝え、お礼の繰り返しはしません。
日本のようにお礼を繰り返すことは、相手に自分と距離を取りたがっていると誤解されたり、水臭い人間だと思われたりします。何かに対してお礼を言うことは日本人も中国人もかわりませんが、中国人は繰り返しのしつこいお礼を心の隔たりと見なすので注意が必要です。
如何でしょうか?、少しは中国と中国人について詳しくなった気持ちになれたでしょうか。中には相応しくない言葉・表現が有ったかも知れませんが、短い文章で分かりやすくするために大げさに強調したものと解釈していただければ幸いです。
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