訪日中国人の利用が多い空港ランキング
訪日外国人の主要国別割合を見ると中国・韓国・台湾が圧倒的に多くてこの3国で60%を占めています、そして訪日目的を見ると「日本食を食べる」と「ショッピング」が圧倒的に多く平成28年には観光目的の訪日が68%となっています。観光とは言ってもここ数年は中国人が家電量販店やドラッグストアそれに百貨店などで根こそぎともいえるほどの購買意欲を見せつけています、その風景が当たり前のようになってその姿を「爆買い」と形容されて流行語大賞にも選ばれたほどである、値段にこだわらずに夫々が予め決めていたかの様に商品を手にしているのです、観光旅行の土産を買っている様には見え難い一面も見受けられます。
目次
中国人の利用率No1空港は関西国際空港
観光庁の集計データによると平成28年に中国人が利用した空港は入国と出国を合わせて1位が関西国際空港で、2位に成田国際空港、3位が東京国際空港そして4位に中部国際空港で、以下に那覇、新千歳、福岡と続きますが関空と成田が圧倒的でこの2空港で63%を占めています。外国からの入出拠点としては東京と大阪を比べると成田・羽田が有る東京が上回りますがこれは発着便数の差によるものでしょう、しかし中国人にとっては東京よりも「食の大阪」が魅力的ではないでしょうか、大阪ならば観光スポットとしてもUSJ・海遊館・大阪城そして「ミナミ」に飲食街などがあり更には家電量販店・ドラッグストアも多く「キタ」には百貨店ありと爆買いの条件も満たされています、そして京都・奈良・神戸が近いのも利点ではないでしょうか。
中国人観光客が急増した沖縄の悩み
中国人の利用率No5にランクインしたのが那覇空港、4年前には中国人の姿はあまり見かけなかったという沖縄ですがここ数年中国人観光客が増えていて、沖縄にとってはうれしいはずですがそれに反して困った問題も起こっています。沖縄での移動手段は車に頼らざるをえないのですがタクシー運転手の語学力や通訳士の数の面でニーズに追いつけていません、そこでレンタカーの利用が増えるのですがそこに問題があるのです、中国系でも台湾・香港の人はレンタカーを運転できるのですが中国本土の人はジュネーブ条約の国際免許を持っていないためにレンタカーは運転できません、しかし第三者が借りて又貸しをしていると思われるのです。中国本土の運転ルールで日本のルールを無視した走りをされるとどうなるでしょう、ある沖縄旅行者が滞在中に4件もの“レンタカーが絡む事故”に遭遇してそのドライバーは全て中国人みたいだったという話もあります。実際に中国人観光客の沖縄旅行中に利用した交通機関を調査した結果17.7%が「レンタカー」と答えたそうです、沖縄には中国人観光客がレンタカーに頼らなくても済むような「交通機関の改善」が求められています。
北海道の外国人観光客数No1は中国
中国人の利用率No6にランクインしたのが新千歳空港ですが、平成25年より北海道の外国人観光客が急増して平成27年には平成24年の3倍近くにもなっています、北海道経済部観光局のデータによると国別の人数では平成24年には台湾、韓国に次いで中国が3位だったのが平成27年には中国がトップになりました、平成24年には102,200人だったのが平成27年には554,300人と5.4倍にもなっています。某社の地域ブランド調査「食事が美味しい街ランキング」の1位となったのが札幌です、国土交通省観光庁がまとめたデータによると「中国人が好きな日本食」のNo1「魚料理」、No2「ラーメン」、No3「寿司」となっていて北海道はその全てを満たしていて、グルメ・観光・スキー・雪・温泉・景色と四季のどの時期に行っても楽しめる観光地なのです。
“食事が美味しい街”で札幌に次ぐ人気の福岡
中国人の利用率No7にランクインしたのが福岡空港です、東京、京都、大阪に並ぶほど外国人観光客から人気が高いのが北海道ですが「食事が美味しい街ランキング」で2位になったのが福岡です、九州では2010年に九州各県と経済界でつくる九州観光推進機構が「九州アジア観光アイランド総合特区」という構想を打ち出しているのですが、2013年にこの「特区」が国に認められてここ数年に訪日外国人観光客が着実に増加しているとのこと、しかし九州の現状はまだ楽観できないと言われています。九州も以前から中国人観光客は訪れてはいましたが中国から一番近いこともあって格安でリッチ感を味わえるクルーズ船の運航があるのです、そして船を降りたらそのままショッピングモールへ運んでくれるバスツアーが用意されているのだそうで中国から九州までの飛行機利用は少なめのようです。
中国人の日本観光ゴールデンルート
中国国内で配布されている現地旅行会社の日本観光パンフレットでは、大阪(関西国際空港)⇒京都⇒名古屋⇒富士山⇒東京⇒千葉(ディズニーランド、成田国際空港)といったルートとまたはこの逆のルートでこれを「ゴールデンルート(黄金路線)」と言われているそうです。
そして短期間での沖縄・北海道といった地方のだけのプランも人気のようです、中国人の利用率No4の中部国際空港では中部国際空港会社によると中国人観光客の増加と「爆買い」の効果があって免税店などの商業事業の収入も大幅増になり利益は過去最高となると言います。そして「爆買い」とは無縁と思える富士山静岡空港もいまや中国人観光客で溢れかえっていると言われています、やはり中国人にとっても日本の観光スポットでは富士山が今も大人気のようです。
日本の玄関口成田国際空港は中国人の利用率No2ですが、東京は「爆買い」スポット秋葉原・銀座があり、そして観光では浅草・築地・東京タワー・東京スカイツリーそして近隣にディズニーランドがあり、中華街・みなとみらい21の横浜も近くです、ビジネス拠点としての感も強い東京ですが中国人観光客にとっては京都・大阪に劣らぬほどの魅力があることでしょう。
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