中国のネット規制と無料診断ツール
中国のネット規制とは、中国本土において実施されているインターネットに対する検閲です。法律に従って60以上もの条例が中国政府によって作られ、地方の国有インターネットサービスプロバイダの一部や、中国政府、商社、団体などが検閲を実施しています。ただし、中国の特別自治区である香港やマカオには適用されません。しかし、ヤフー香港のサイトのように中国国内から閲覧可能であるはずのサイトでも閲覧不可能となったものも存在します、これは中国には無いような自由な記事が載っているからだといわれ、どこまでOKなのかその境界線は不透明です、そこでこの“中国のネット規制”にまつわる事情をお伝えします。
Webサイトの無料診断ツールはこちら
日本国内で何気なく利用しているWebサイトも中国へ行けば利用できないものが沢山あります、したがってこれから訪中する人においては自分が利用しているWebサイトが中国国内で利用できるかどうか事前にチェックして利用できないものについてはその代替手段を講じるなど事前準備が必要です。規制されているサイトをVPN経由で利用する方法も有るのですがこれ自体も規制されています(後述)。先ずは事前チェックが必要なのですが日本国内に居て確認できるのでしょうか、できるのです、それが株式会社レクサーが提供する“中国サイトチェックツール”という中国グレートファイアーウォール(インターネット検閲システム)の無料診断ツールなのです、Webサイトのドメインを入力してチェックボタンをクリックするだけで中国本土で利用できるか否かの答えが出ます。
中国の規制サイトはVPN経由で・・・しかし!!
中国でのVPN利用のニーズは高いものがあります、海外からの出張などビジネス目的での利用、国内でのインターネット利用者による検閲を回避するための方法としての利用など、ネット規制を回避するいわゆる「翻墻(壁越え)」を可能にするのです。VPNとは「バーチャル・プライベート・ネットワーク」の略称で、暗号化技術を利用することで、インターネット回線を使用しつつも専用線並みの安全性を担保したプライベートネットワークを構築する技術で、中国人のみならず、在中日本人やあるいは一部の旅行者にとっても必要不可欠な存在だったのです。しかしこのVPNが”全面禁止”という報道がありこれに驚いた人は少なくありません、ツイッターを見ると「これでもう中国には当面行けないな」などの感想をつぶやいている人もいます。VPNが使えず中国滞在中にグーグルやフェイスブックなどのウェブサービスが使えないとなれば、仕事にならないと感じる人も少なくないでしょう。しかし、”全面禁止”という言葉は誤訳に近い見出しだったのです、正確には「無認可のVPNの取り締まり強化」が正しいのですが、海外で有名な相当数のVPNサービスがすでにブロックされておりその数は今後も増えるでしょう。
中国ではGoogle、Facebook、Twitterなどが規制されても、ほとんどの類似のサービスが中国地元ベンダーによって用意されているので、そういう意味でVPN規制が今後さらに強化されても中国人が不満を言う可能性は低いでしょう、従って中国の規制は更に厳しくなっていくのは間違いなさそうです。それだけに、在中の方そして今後訪中される方には複数のサービスと代替手段を事前準備しておくことを強くお勧めします。
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