中国・上海の24時間無人販売店の全貌
無人販売といえば自動販売機、コインランドリーが思い浮かびますが、中国・上海ではついに中国初となる24時間無人販売店が正常営業をオープンしました。
世界各地でテストしている無人販売店はすでに存在していましたが、正式に運用を開始した無人店舗は中国上海のBingoBox(ビンゴボックス)が世界初となります。
無人販売店の仕組み
BingoBoxを利用するには実名で会員登録をする必要があります。店舗への入店およびレジでの会計は登録済みのスマートフォンで二次元バーコードを読み取って行います。
レジでは一回5品まで会計が可能となり、購入した商品を指定場所に置くとピックアップされた商品がスキャンされ、支払いコードが表示されます。お客様は「微信支付」WeChatPay(ウィーチャットペイメント)、または「支付宝」Alipay(アリペイ)で支払い方法を選択することも可能です。
無人販売店の安全
BingoBox運用会社によると、レジではモバイル決済のため現金はなく、主に食品、日用品を販売しており、高価なものは扱っていないことからテスト運用10ヵ月間万引きなどのトラブルは1件も発生しなかったそうです。
店舗には全方位監視できるようにカメラが設置され、顔認識システムを導入しています。実名登録した会員以外の不審者侵入を検知した場合、店内では警告のアナウンスが流れ、アナウンスに従って退室しないと警察に通報する仕組みになっているそうです。
このカメラ認識システムは人の顔以外、商品の識別も可能となり、退室時未会計の商品を検知すると、お客様に商品を会計または商品棚に戻すように注意するようです。
無人販売店のメリット
無人販売で人件費がかからないため、商品価格は有人販売の他店舗より20%~30%程度安くなっています。
また販売員を気にすることなく24時間いつでも安心して生理用品などプライベートの買い物ができます。
レジ会計はモバイル決済のため、財布いらずスマートフォンのみで買い物ができます。
無人販売店のデメリット
登録した会員以外のメンバーは利用不可能ですので、会員以外の親友とは一緒に買い物ができなくなります。
一回の会計は5品までとなっているので、大人買いする場合は、5品ずづわけて会計する必要があり、若干手間がかかります。
通常買い物の会計と同時に退室の認証が行われますが、買い物せず退室する場合は非常ポタンを押すような操作が必要となります。
マートフォンを使い慣れている若者世代には人気だが、モバイル決済が浸透していない場所と世代には向いていなく客層が限定されます。
無人販売店の未来
BingoBoxによると現在16憶円超える融資を獲得し、将来1年以内中国全国に5000店舗設置するプロジェクトが開始するそうです。
中国の通販大手Alibaba、京東なども無人販売店の出店に意欲をみせているなか、近い将来中国では無人販売店の戦国時代が来るかもしれません。
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