「跳一跳」初の広告 見積額は2000万元?ミニプログラム広告の行方
微信(WeChat)オフィシャルサイトが発表したデータでは、春節期間、ミニゲームの同時オンライン人数は、一時間あたり最高で2000万人に達しました。そして当然「跳一跳」はそのトップでした。
このことから、データの背後にある商業価値は、とても大きいということが窺えます。
事情通によりますと、「跳一跳」の広告の最低価格は2000万元であり、かつ張小龍自らブランドを選別し、現在既にその初回の広告選定は終わったということです。
実際、これ以前にも、プレイヤーが「跳一跳」内に出現した広告を見つけたことがありました。かつてはNikeのブランドとロゴを印した箱が出現し、プレイヤーがジャンプすると、箱の色が変わり、「NIKE REACT」という広告が現れ、20点加算されました。
そして、今回の微信(WeChat)ミニプログラム(以下、ミニプログラム)おける広告について、微信(WeChat)オフィシャルは次のような返答を行っています。
「3月1日から3日にかけて、みなさんは「跳一跳」をプレイするとき、“ナイキ”の台に出会うかもしれません。これは、「跳一跳」が現在行っている広告での試みであり、みなさんに新鮮なゲーム体験をもたらすことを希望します」。
目次
ミニプログラム広告
下の画像は、ミニプログラムにかつて現れたいくつかの広告です。
ミニプログラムのトラフィックマスターによる広告
去年11月に開かれた、腾讯(Tencent)の全世界パートナー大会において、微信(WeChat)オフィシャルは、ミニプログラムのためにオフィシャルに提供する広告コンポーネントを、ミニプログラム開発者に与えるということは、商業化の選択肢を増やすものであると漏らしました。
現在、すでにいくつかのミニプログラムはトラフィックマスターとなっており、そこにはミニゲームの「星途WeGoing」やミニプログラムの「小電充電」(外出先でのケータイ充電アプリ)・「成語猜猜看」(四字熟語クイズアプリ)等が含まれています。
見てわかるように、「星途WeGoing」や「成語猜猜看」の画面の下の方には、「同程旅游(LY.COM)」(トラベルアプリ)の広告が出ており、クリックするとその企業の広告ランディングページに飛ぶようになっています。
ミニプログラムの全画面広告
全画面広告は、ミニプログラム内におけるプロダクトプレイスメントの一つです。
例えば、「有车以后」(カーメディア・購入サポート・メンテナンス等)ミニプログラムはかつてBMWの全画面広告を表示し、「汽车大师问答」(カーメンテナンス等)もまた上海通用(SAIC-GM)と協力し、全画面広告を出していました。
ミニプログラム内に設けられた広告のポジション
ミニプログラム下部を利用した広告や、全画面広告などの広告コンポーネントが、トラフィックを現金化するほか、画面中に自動的に広告のポジションを設置するミニプログラムも出てきました。
例えば、このミニプログラムは、順番にトップページの画面上方に四つの広告ポジションを設置しています。
ミニプログラムの広告はどこに向かうのか?
上述したことから分かるように、さまざまな形式のミニプログラムへのプロダクトプレイスメントが、入り乱れ現れてきています。しかし、これまで「微信(WeChat)ミニプログラムプラットホーム運営規範」において、オフィシャルはミニプログラム中に空白の広告ポジションや企業誘致の広告、画面中を漂う広告などを明確に禁止していました。
この規範に鑑みれば、上に述べてきたようなミニプログラムの広告は、規範に反しています。
ただ、オフィシャルが推進しているミニプログラムの商業化という趨勢から見ると、将来、広告に対する制限は徐々に緩くなっていくと考えられます。微信(WeChat)のオフィシャルはまたこのようにも述べています。「現在、ミニプログラムの広告コンポーネントは試験中であり、今後さらなる試験および開放を行う計画です。オフィシャルの通知をお待ちください」。
ミニプログラム広告のイメージスペースは、広大なものなのか?
ミニプログラムはだんだんと人気が出てきていますが、トラフィックを金に換える行為の難しさは、なお開発者を困らせています。
以前、トラフィックを現金化する道筋は、eコマースに関するミニプログラムにのみ存在していました。その他のミニプログラムについて言えば、もし巨大なトラフィックを掌握したとしても、開発者はあまりにも膨大なトラフィックの大海を望んで、ただ嗟嘆するだけでしょう。
去年、少なからぬ“社会現象級”の荒らし行為が現れたミニプログラムでは、微信(WeChat)グループチャットや微信(WeChat)モーメンツポスターでの共有を通して、利用者の分散が迅速に図られました。しかしこのような方法では、持続的で長く続くトラフィックを得ることは困難で、またそれはトラフィックを換金するはっきりとしたモデルというわけでもありません。
しかし現在、間もなく出されるであろうミニプログラムの広告コンポーネントにしても、2000万元とも見積もられる「跳一跳」の広告にしても、それらは皆、ミニプログラムにおけるトラフィックの現金化ということに対するイメージスペースが、現実世界を変え始めるということを予言しています。また、これはミニプログラムの商業化が加速し始めたということを意味しているのです。
もし、将来ミニプログラムへのプロダクトプレイスメントが完全に開放されると、市場価格に照らして概算するなら、PV数千万レベルの大人気ミニプログラムは、日に数万元の収入を得ることも不可能ではないでしょう。
みなさんは、ミニプログラムに対するこの一連の広告戦略をどう見ますか?
[原文 : http://www.opp2.com/74039.html]
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