台湾越境ECの参入方法
目次
今、「越境EC」は台湾がアツい!
越境ECというと,巨大な市場を抱える中国にだけ注目しがちですが日本からも
近く親日国として有名な「台湾」もECの普及率とインフラの充実が見られる
事から魅力的な市場であると言えます。
台湾EC市場
台湾のEC市場規模を見てみると,2014年時点で2兆円あったのに対し2019年には3.5兆円と5年間で175%成長が見込まれています。
また台湾は「一人当たりのコンビニ店舗数が世界一多い国」とも言われ決済も
コンビニ決済が浸透しているのもEC市場の特徴といえます。
更に,大きな特徴としてはフェイスブックの利用率が非常に高い事も有名です。
対人口で比較したフェイスブックの利用率は,日本の17%に対し台湾は65%で
アジア圏でもっとも高い数値となっています。
EC市場の主要消費者年齢層は20~30才代が全体の77,2%をしめており若い世代のEC利用が目立ちます。
地域では首都圏を含めた北部が物流と金融サービスが発達しておりECサイトの利用でも優位となっています。
台湾のECインフラ事情
インターネット環境
現在では台湾全土の観光地や公共施設にも無料のWi-Fiが完備されインターネットのインフラはしっかり整っています。
それに伴いスマートフォンやタブレットPCの普及率も高くなっており気軽にECを楽しめる環境となっています。
物流状況
台湾ではテレビのチャンネルが100以上あり,テレビ通販が人気があります。
それに対応したBtoCの物流が出来上がっており,荷物の受け取りはコンビニが
多い状態です。
コンビニの隣にコンビニがあることもあり「コンビニ受け取りが」スタンダードとなっています。
台湾ECでの商品到着は3日以内が普通のようです。
決済処理
現状国内ECサイトの支払いには,クレジットカード払いかコンビニ払いが多く利用されています。
コンビニ数が世界一といわれる台湾では圧倒的にコンビニ決済が支持されているため,越境ECの主流となっているクレジットカード払いによる後払い決済が
普及していませんでした。
その為,台湾初の後払い決済を提供する「後付款」の登場により今後の展開が期待されています。
台湾の消費者が海外通販をする理由
中国も台湾消費者も商品の安全性やクオリティへの不安が高まっており信頼感のある日本製品への購買意欲があります。
特に、日本のみで発売されている洋服や・雑誌・本・アニメ関連の商品や電気製品をネットで買おうとする台湾人も増加傾向にあります。
それに伴いYahooや楽天などを利用するユーザーも増えてきています。
台湾越境EC参入は?
台湾で一番人気のあるECプラットフォームは「Yahho!」超級商城です。
2005年に台湾EC市場に参入後,台湾ではナンバー1のインターネット通販企業となっています。
そのほか,台湾には「PChome線上購物」・「momo購物網」・「露店拍売」等の
ECがありますが圧倒的にYahoo!の売り上げが大きいです。
Yahoo!での成功が台湾ECの成功とも言えるでしょう!
しかし「Yahho!」超級商城は日本のヤフー系列企業ではなくアメリカのグループ会社です。
日本から台湾EC市場へ参入した企業は2009年の「楽天市場」があります。
出店者へのサポートも完備され台湾で大きく成長しました。
女性客に人気がありファッションやグルメ商材が特に人気のようです。
日本からのEC事業を検討するならば,やはり日本発のECモールである
「楽天市場」のプラットフォームを利用する事で比較的手軽に台湾の出店が実現できる方法もあります!
台湾のEC市場規模は,スーパーマーケット市場売り上げの約5倍を
軽く超えています。
更に,スマートフォンの普及とLTEサービスの常用化も加えモバイルショッピング市場規模も急増しております。
今、「越境EC」がアツい台湾でEC参入を検討してはいかがでしょうか!