JNTOの「Japan Official Travel App」&「Safety tips for travelers」
日本政府観光局(JNTO)が、訪日旅行に必要な情報を集約した訪日外国人向け観光情報アプリ「Japan Official Travel App」の提供を始め、また、訪日外国人旅行者が災害等の緊急時に必要とする情報を提供するお役立ちサイト「Safety tips for travelers」を日本政府観光局Webサイト上で公開しています。
目次
「Japan Official Travel App」とは
「Japan Official Travel App」は、民間企業との連携により、日本全国の観光情報記事の閲覧、飲食店の検索機能、経路案内などに加え、観光庁が有する緊急時の災害情報、外国語対応の病院検索などを一挙にまとめた訪日外国人向け観光情報アプリです。訪日外国人が必要とする情報が集約されており、今後は多機能トイレの位置情報やムスリム関連等、広告モデルでは継続的に提供が難しいと考えられるような情報についても幅広く取上げていくとしています。また、オフライン状態でも検索可能なWi-Fiスポット情報や観光案内所情報等を提供し、訪日外国人の快適な旅行体験の実現を支援することを目的としています。
「Japan Official Travel App」の概要
アプリはiOSとAndroidに対応しており、英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)で利用が可能で無料となっています。アプリを初めて使用するときには「居住地」「国籍」「日本を訪れた回数」への回答が求められます。メインメニューは「Travek Guide(トラベルガイド)」「Route Search(経路検索)」「Spot Search(スポット検索機能)」「Travel Tips(お役立ち情報)」の4つからなり、各メニューが非常にわかりやすくなっています。
「Travek Guide(トラベルガイド)」
「Travek Guide」は外国人ライターを活用して、全国の観光情報記事を「英語」「韓国語」「中国語(繁体字・簡体字)」ごとに定期的に発信しているものです。その中でも「新着記事」、「カテゴリーごと」、「エリアごと」に観光情報記事を閲覧出来るようになっています。
「Route Search(経路検索)」
「Route Search」は、駅ナンバリングを利用した駅検索と乗換経路案内表示、全国の電車・バス・フェリー・徒歩などの移動手段を組み合わせた経路検索が出来るようになっています。経路検索はどの交通機関を使用するかといったオプションのほか、徒歩のルートもわかりやすくなっており、バスを使用するルートの場合はバスの時刻表も見ることが出来ます。
「Spot Search(スポット検索機能)」
「Spot Search」は位置情報に基づいたスポットを検索することが出来、現在地周辺の観光スポット、免税店、ATM、手荷物預かり所の案内、外国語対応の病院、観光案内所、無料Wi-Fiスポットなどを検索出来ます。なお、駅の情報については、オフライン 状態であっても情報の一部を提供することが出来ます。
「Travel Tips(お役立ち情報)」
「Travel Tips」は日本観光全般のお役立ち情報、インストールしておくと便利なアプリ情報、日本旅行に役立つWeb サービスの紹介、訪日外国人旅行者向け周遊パス情報を提供しているほか、各国の大使館情報も見ることが出来ます。
「緊急時の災害情報」も提供
災害時にはいち早く正確な災害情報を訪日外国人観光客に届けるため災害時情報提供サイト「Safety tips for travelers」との連携により緊急時に必要な情報を提供することが出来ます。
「Safety tips for travelers」とは
訪日外国人旅行者が災害等の緊急時に必要とする情報(気象情報や交通情報等)について、上記サイトから各情報提供主体のWebサイトにリンク設定することで、迅速かつ容易な情報の入手を可能とする仕組みを構築して、日本政府観光局(JNTO)のWebサイト上にオープンしており、こちらも英語、韓国語、中国語(繁体字・簡体字)に対応しています。
「Safety tips for travelers」の概要
「天気情報」「現在地(Googleマップ)」「日本の最新ニュース」「気象庁が提供する最新の気象警報と地震情報」「交通機関とその情報」「日本を旅行中に問題が発生した場合に役立つ連絡先リスト」「災害時に役立つ情報」などが網羅されています。
PC版URL
http://www.jnto.go.jp/safety-tips/pc/index.html スマホ版URL http://www.jnto.go.jp/safety-tips/mobile/
Safety tips for travelersのコンテンツ概要 http://www.mlit.go.jp/common/000998939.pdf
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通信カード
災害発生時に日本人と情報を交換するための、以下のような「通信カード」が用意されており、ダウンロードして利用できます。
<災害が発生した場合>
koko wa doko desu ka
ここはどこですか? What is the name of this place? 여기는 어디입니까 ? 這裏是什麼地方? 这里是什么地方? |
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Kore wa jishin desu ka
これは地震ですか? Is this an earthquake? 이것은 지진입니까 ? 這是地震嗎? 这是地震吗? |
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Hinanjo wa doko desu ka
避難場所はどこですか? Where is the emergency shelter? 대피소는 어디입니까 ? 避難所在哪裏? 避难所在哪里? |
<現在地の安全性について質問する>
・ここは安全ですか?
・安全な場所はどこですか?
・___への地図をかいてください?
・一緒に来てください。
<避難後>
・この紙に書いてください。
・トイレはどこですか?
・(無料)電話はどこでかけられますか?
・国際電話はどこでかけられますか?
・充電はどこでできますか?
・(食べ物・水)はどこで買えますか?
・(食べ物・水・毛布)はどこで手に入りますか?
・今日、宿泊できる場所を探しています。
<医療>
・けがをしています。
・けが人がいます。
・体の調子が悪いです。
・病院はどこですか。
<外国語情報>
・(英語・中国語・韓国語)の相談窓口の電話番号か場所を教えてください。
・(英語・中国語・韓国語)のテレビかラジオは放送していますか?
・(英語・中国語・韓国語)を話せる人はいませんか?
<交通>
・___への行き方を教えてください?
・___空港は、使えますか?
・どうしたら___空港に行けますか?
・(電車・バス・空港は)いつ復旧しますか?
災害時に役立つ情報
以下は英語表記を翻訳したものです。
地震の早期警告
気象庁は、地震直後に強い振動が発生すると予想した場合、到着予定時刻や震度などの情報を日本全国に提供するため、できるだけ早急に警告を発する。緊急地震速報は、テレビ、ラジオ、携帯電話、スマートフォンで放送されます。緊急地震速報を見たり聞いたりするときは、たとえ振動を感じていなくても、状況に応じて静かにして安全を確保する必要があります。 |
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津波警報
気象庁が津波の被害を予想した場合、地震発生から約3分後に警報を発する。強いまたは弱いが長持ちする振動があるときは、避難を開始する必要があります。また、安全性の状況を自分で評価するのではなく、より高い場所に避難してください。津波警報が解除されるまでは、津波が長時間繰り返し襲い掛かるため、安全な場所に停車してください。 |
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天気予報
気象庁は、大雨や強風による被害の可能性がある場合は「勧告」を、重大な災害が発生した場合は「警告」を発行しています。また、庁は、数十年に1度起こる災害の可能性を国民に警告するために「緊急時の警告」を発行している。 |
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火山の警告/予測と噴火のお知らせ
日本気象庁は、火山噴火による被害を軽減するために、日本の110の活火山について火山警報/予測を行っています。また、庁は火山が噴火したことを直ちに発表し、人々が自らを守るために必要な措置を講じるよう促すために、爆発通知を発行する。 |
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建物の安全
日本では、住宅や建物に耐震構造が広く配備されており、ほとんどの建物は地震に対してかなり抵抗力があります。あなたが地震時にそのような建物にいる場合は、安全になるまで外に出ないでください。 |
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指定避難シェルター
指定避難避難所とは、災害の危険がなくなるまで必要な期間滞在することができ、災害により帰宅できない居住者の一時的な家屋として機能する施設です。学校やコミュニティセンターなどの公共施設は、地方自治体の避難所として指定される。災害時に避難した住民を受け入れるよう指定されているホテルや旅館もある。あなたの宿泊施設で確認してください。 |
以上は日本政府観光局(JNTO)の取り組みの一部ですが、インバウンド対策に携わる方はご存じのこととは思います。しかし一般の方々にはあまり知られていないのではないでしょうか。広報を工夫して世間一般に広く知られ、日本人も受け入れやすく、また一般人からも訪日外国人に伝わるような、仕掛け創りも必要ではないでしょうか。
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