「無料SIM」登場!訪日中国人にも嬉しいサービス!
年々増加する訪日外国人のニーズに応えて、フリーWi-Fiの設置が全国の自治体で推進されていますが、その一方、無料のSIMカードを使った訪日外国人に向けたサービスが続々と発表されています。携帯電話回線はWi-Fiに比べると地方でも利用できるし、移動中にも繋がりやすいので訪日中国人にとっても嬉しいサービスになりそうです。そんな無料SIMのサービスを展開している会社とサービス内容を紹介します。
目次
「無料SIM」提供!NTTドコモ!6月26日報道
NTTドコモが展開するのは「Japan Welcome SIM」で、利用方法は中国人旅行者などが訪日前に専用のWebサイトに申し込み、訪日してから空港内の施設でSIMカードを受け取り、スマートフォンに挿すと15日間ドコモの回線を無料で利用できるシステムです。
「Japan Welcome SIM」には無料プラン、1,000円プランと1,700円プランの3種類があります。無料プランは訪日前に広告動画を視聴したら、低通信速度(128Kbps)でネット利用が可能になり、1,000円プランは128Kbpsでの通信が無制限に利用可能になります。1,700円プランは、高速通信(682Mbps)が500MBまで使え、その後は低速(128 Kbps)で無制限に使用できます。これらの3プランは、通信量を無料で追加することも可能で、その方法はアンケートに答えたり広告動画を見たりすることです。また、追加料金を払うと高速での利用ができ、200円で100MB、700円で500MBになります。
今後の事業展開は未定ですが、現段階では訪日外国人だけを対象にするそうです。
「無料SIM」提供!株式会社Bridge!2月7日発表
株式会社Bridgeが提供するのは、訪日外国人向け無料SIMカードサービス「Trip Free」です。このサービスは訪日中国人などに無料でSIMカードを提供し、店舗誘導ごとに成果報酬を得るサービスです。
ユーザーは受け取ったSIMカードを指定された通信量まで無料で使用することができ、しかも「Trip Free」が推奨する店に行くか、飲食やチケットの予約をすれば無料で容量を追加できます。
「Trip Free」のSIMカードは単なるネット通信のツールではなく、「Trip Free」の情報ポータルを通じて国内観光情報の提供や、レストランへの誘導案内のツールとしての機能を持ち、掲載先の飲食店・興行チケットの収益向上にも貢献します。
「Trip Free」の無料SIMカードは主に都内のホテルやホステル10か所に用意されていて、15,000人ほどの訪日外国人客にリーチすることが可能です。
「無料SIM」提供!WAmazing!2月1日から
WAmazing社は、無料SIMを訪日外国人向けに配布し、観光サービスを提供します。WAmazingはモバイル通信用SIMと観光案内、予約案内などがセットになったサービスです。
ユーザーは訪日前に自国でアプリをダウンロードして、個人情報や決済情報を入力しQRコードを取得します。そして、訪日した時に成田空港第1~第3ターミナルビルに設置されている「無料SIMカード受取機」で、QR コードを使ってSIMカードを受取ります。このSIMカードをスマホに挿せば5日間で500MBまで無料で使用できます。また、WAmazingアプリを使って観光情報の検索、施設の予約や商品の購入ができるほか、タクシーの配車予約も可能です。
WAmazingの特徴は
・SIM カード受取機を成田空港に設置
・訪日客の決済情報を先に把握する設計
・タクシー配車サービスと観光コンシェルジュのようなサービス展開
初期のターゲットは訪日外国人旅行者を中心にマーケティングを展開し、2020年の段階で訪日外国人(目標4,000万人)の内8人に1人、つまり500万人が利用するプラットフォームにするのが現段階の目標としています。
「無料SIM」充実!トラベルテックラボ!実施中
株式会社トラベルテックラボは、成長するインバウンド需要へ対応するため、訪日外国人旅行者に向けた無料SIMカードアプリ「Traveltech APP」の機能を充実します。
既に提供している「Traveltech APP」を必要なユーザーは、インターネットでSIMの購入手続きをして訪日時に空港またはホテルでSIMを受取ります。
基本プランは、100MBで6日間使用でき無料です。(送料:300円が必要) 日本各地の用意されたスポットでチェックすると100MBを無料でチャージできます(スポットは1000個所以上)NTTドコモの回線を使うため日本全国で使えます。2016年10月の提供開始以来、多くの訪日外国人旅行者に愛用されています。
充実する機能は「Traveltech APP」に『予約チャージ機能』を搭載するもので、この機能を使って予約するとSIMのデータ通信量が無料でチャージされる機能です。これは、拡大するインバウンド需要に対応する関係事業者を支援することを目的にしています。
まとめ
無料SIMを提供している4社の状況を紹介しました。各社のねらいはインバウンド需要拡大への対応ですが、それが目先のことではなく2020年をターゲットにしていることです。毎年増加する訪日外国人の動向から、日本政府は「明日の日本を支える観光ビジョン構想会議」で東京オ
リンピックが開催される2020年の訪日外国人客数の目標を4,000万人とし、さらに2030年には6,000万人に設定しました。
これから先も、2020年、2030年に向けてどんな取り組みが始まるのか楽しみです。
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