中国人向けバケーションレンタルサイトの途家(トゥ-ジャー)とは?
途家(トゥ-ジャー)は,「中国人向けバケーションレンタルサイト」で
中国民泊シェアNO.1の民泊サービスです。
途家(トゥ-ジャー)の利用者は90%以上が中国人です。
現在「民泊」はホテル・旅館などの一般的な宿泊施設を利用するよりも安価であることや,一般家庭に泊まりその家族と交流する親しみ感から「民泊サービス」を活用する観光客が増えています。
バケーションレンタルとは?
海外(特に欧米)では,別荘のオーナーが自分が利用していない遊休期間の物件を貸し出すことが,今までは不動産管理会社を介して行われていました。
近年では,インターネットの普及によりオンラインで旅行者との仲介をするバケーションレンタルサイトが登場してきたことで,副業として別荘レンタルを手掛ける人達が増えてきています。
アメリカ国内だけでも,セカンドハウス物件に特化したバケーションレンタルサイトは十数社以上あり,貸し借りの仲介の仕組みは一定化
サイトへの物件登録と掲載は無料で行うことができ,借り手からの宿泊予約が成立した時点で,宿泊料の10~15%を手数料として徴収する方式です。
バケーションレンタルサイトはAirbnbが世界的にも知られています。
世界が注目の(エアビーアンドビー)
Airbnbは2008年にアメリカ・サンフランシスコで誕生し,現在では全世界192カ国・33000の都市で80万以上の宿を提供しています。
中国の途家(トゥ-ジャー)は国内335都市と海外1018都市で民泊登録物件数45万件を運営しています。
途家(トゥ-ジャー)は中国版Airbnbともみられますが経営システムの観点からアメリカテキサス州に本社のあるHomeAwayに近い民泊サービスとなっています。
途家(トゥ-ジャー)の手数料は?
途家(トゥ-ジャー)では,泊める側のホストから12%を徴収しています。
Airbnbtの泊まる側のゲストから3%を徴収するシステムとは違います。
また,途家(トゥ-ジャー)は宿泊者数を確保するために旅行サイト・不動産会社・政府機関と連携しながらホテルと民泊の両方に注力しています。
予約はアプリ・SNS・電話やオンラインサイトからも利用可能で24時間365日のカスタマーサービスも実施しています。
中国の民泊市場
現在,中国では不動産の空き家問題が深刻化しており空き家の物件は5000万件
ほどあると言われています。
中国政府は空き家問題の解決策として民泊に注目しており政府的な後押しもあって中国民泊仲介サイトの勢いは大きな拡大をみせています。
中国系の民泊仲介サイトは多数あり今後も増えていくことが予想されます。
途家(トゥ-ジャー)の他には,台湾物件を多く扱う「自在客」・富裕層に強い
「住百家」・台湾と日本に強い「大漁」・台湾発の「AsiaYo」・中国最大のオンライン旅行サイト「Ctrip(シートリップ)」などのサイトがあり各社が特徴的な事業展開をしています。
訪日観光客と民泊の市場
Airbnbが2015年に公表したデータによると2014年の一年間での民泊訪日客数は約53万に上り,民泊市場の成長を牽引する訪日外国人観光客の勢いは目を見張る勢いがあります。
一方で,ホテルや旅館の稼働状況はどうでしょうか?
観光庁統計調査で,ホテルは東京・大阪ともに80%以上と高い稼働率があり
特に東京の旅館の稼働率は2015年に60%を超えています。
訪日観光客は確実に増えているにも関わらず東京や大阪のホテルの稼働率は限界に達しつつあります。しかし,人気がある民泊にも宿泊規制が存在します。
こうした民泊の急激な成長に伴い,政府では民泊の規制緩和に向けた前向きな
議論が進められています。
[newspicks url=”https://newspicks.com/news/2240453″]