『WeChat Pay(微信支付)』日本企業向けサービス強化!
中国の消費者は、朝起きてから夜眠るまで、ありとあらゆる支払いをモバイル決済に頼っていると言われています。手元に現金がなくても暮らしていける中国人が訪日した場合も、モバイル決済を使える環境が整備されていたら、訪日中国人の消費ももっと増える可能性があります。
そんな中国人に人気があるモバイル決済アプリが『WeChat Pay(微信支付)』です。2013年に中国で提供が開始され4億人が使っているとも言われています。そんな『WeChat Pay』の便利な機能を、1分程度の動画で体感してください。
『WeChat Pay』 日本での展開経緯
『WeChat Pay』は「WeChat」利用者向けの決済サービスです。この無料メッセージ・通話アプリ「WeChat」は、中国の大手IT企業テンセントが2010年に創りサービスを開始しました。日本のLINEと同等の機能を搭載したアプリで、世界で13億人が利用しているとも言われています。訪日中国人が、ショッピング、レストランガイドなどの情報を見たり日本の観光地を検索したりと大活躍しています。
『WeChat Pay』は、テンセントが2013年に提供を開始したモバイル決済サービスで、ユーザーが銀行口座情報を登録すれば、『WeChat Pay』を導入した店舗等での支払いや、他のユーザーへの送金などができます。日本では2015年夏に上陸しましたが、導入している場所はまだ少なく、空港の免税店やデパートなどに限定されていますが、今年になって、訪日中国人の需要に対応するため本格的に導入する動きが高まっています。
『WeChat Pay』 利用方法とメリット
ユーザーは「WeChat」に銀行の口座情報を登録するだけで利用できます。日本の店舗で使用する場合は、スマホのバーコードを表示するだけで支払いが完了します。支払い操作が完了したらデビッドカードのように、決済完了後指定の口座から引き落とされます。使い勝手がよく仕組みも簡単なので、中国ではモバイル端末を使った決済サービスが日常的に利用されています。
【店舗での使用方法】
1. レジの支払い方法で『WeChat Pay』を選択
2. 店の端末で「決済」を選択し、金額を入力
3. 支払い完了
4. 端末カメラで客のQRコードをスキャン
企業側は、決済をした利用者の年齢・性別・居住地区などの情報取得が可能で、市場の解析などにも使うことができます。
中国発スマホ決済WeChat Pay、日本向けサービス強化を発表
2017年7月3日中国テンセントホールディングスが発表した『WeChat Pay』の強化策は「訪日中国人旅行者を店舗に送客する、マーケティングツールを日本企業向けに提供を開始する」ことです。これを受けてドン・キホーテは『WeChat Pay』を使った訪日中国人向けのキャンペーンを3ヶ月間実施します。
テンセントは、日本において『WeChat Pay』サービスを成功させるため、加盟店を開拓するアクワイアラー企業(※)に向けた支援ツールの提供を開始します。このツールを使えば、加盟店申請、販促支援、マーケティング、などができます。日本国内のアクワイアラー企業は15社あり、今回のサービス強化により『WeChat Pay』加盟店の拡大をさらに加速させるねらいです。
また、ドン・キホーテはテンセントから、訪日中国人の売り上げが多い東京、大阪の3店舗について、「WeChat旗艦店」の指定を受け、渋谷本店でWeChat Pay旗艦店指定の記念イベントが実施されました。
※アクワイアラー企業とは、クレジットカード業界の大きな業務のうちの一つ、加盟店の開拓や管理を行う企業のことです。別名「加盟店管理業者」とも呼ばれます。
まとめ
スマホ決済サービス『WeChat Pay』の拡大に向けた新たな取り組みを紹介しました。今回の取り組みは訪日中国人の買い物が便利になるスマホ決済を店舗に導入してもらうための対策でした。
中国では日常化しているスマホ決済、それが日本においてどこでも使えるようになれば訪日中国人の消費は更に拡大することでしょう。
外人観光客の中で最大の消費をする訪日中国人、彼らの消費を拡大させるためのサービスはますます進化していきそうです。
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