中国の“五つ星ホテル”で驚きの実態
1月24日、テレビのSTVニュースで信じられない事が報じられました。中国のホテルで、トイレ掃除に使ったブラシで洗っていたのは宿泊客が使うコップ。ずさんな実態はそのホテルだけにとどまりませんでした。以下にその内容を紹介します。
3つの“五つ星ホテル”でずさんな実態
ハルビン市にあるシェラトンホテル
ゆったりとしたリビングに、広々としたベッドルーム。中国最大手の旅行サイトで“五つ星”に分類されている中国・ハルビン市にあるシェラトンホテル。このホテルで、とんでもないことが行われていました。
清掃員が、洗面台を洗ったブラシでそのまま便器の掃除を始めました。そして、潜入記者:「使用済みのタオル交換しますか?」、清掃員:「使ってないでしょ、換えなくていいわよ」、 こうした行為が行われていたのは、このホテルだけではありませんでした。
ハルビン市にあるケンピンスキーホテル
清掃員:「コップはここで洗う。通常は消毒するけど、ここで洗えばいいよ」、潜入記者:「うがい用のコップも消毒しない?」、清掃員:「うん」、消毒しないというコップを洗っているのはなんと便器用のブラシ。そのまま便器の掃除へ。そして、潜入記者:「ポットの水は?」、清掃員:「便器に流して」、潜入記者:「洗わなくていいの?」、清掃員:「洗わなくていいわよ」 今度は、バスタオルを便器の水でぬらし、床掃除。
ベッドルームでも。潜入記者:「ベッドの足元に敷く布はいつ換えるの?」、清掃員:「決まってない。汚れてなければ換えないわ」 と、ずさんな清掃の様子。
ハルビン市にあるシャングリラホテル
ここでも、コップを洗ったぞうきんでゴミ箱も拭き取り、便器の水で洗っています。そして、便器を洗ったブラシでコップも洗浄。こうしたずさんな掃除をすることについて、シャングリラホテルの清掃員が驚きの理由を話しました。
清掃員:「客がいるときにこうやって洗っちゃだめだよ。規則違反だから」、潜入記者:「何の規則違反?」、清掃員:「通常は浴槽とか便器のブラシは違うものを使わないといけないけど、面倒くさいから。上司に見つからないように気をつけてやれば大丈夫よ」。
こうした行為をする理由について、ホテルの清掃員は「1日に12部屋清掃するけど、それ以上できた場合は、一部屋につき12元(約206円)もらえる」と話します。ノルマ以上の仕事を達成して給料を上げるために、ずさんな清掃を行っていたのでしょうか。
市当局が行政処分
ハルビン市当局は3つのホテルに立ち入り検査を実施し、ずさんな清掃の実態があることが確認されたため、行政処分を行いました。こうした事態を受け、ケンピンスキーホテルとシェラトンホテルは謝罪する声明を発表し、また、シャングリラホテルも、取材に対し「今後、作業の監督を強化し、すべての従業員に品質基準を守らせ、高品質なサービスを提供します」と語りました。
地元記者が潜入取材した際、シェラトンホテルの清掃担当ではない従業員はこう話していました。潜入記者:「コップは消毒していますか?」、清掃員:「消毒しています。“五つ星ホテル”ですから」。
<中国の記者がシェラトンホテルに潜入取材した際の映像(STVニュース)>
動画URL:http://www.stv.jp/nnn/movie/news890165634.html
このような映像を視て実態を知ってしまうと、いくらホテルが謝罪声明を発表したにしても、中国のホテルに泊まるには勇気が要ります。五つ星ホテルの「五つ星」は何を意味するのでしょうか、誰が何を基準に評価しているのでしょう。その答えは曖昧なものでした。
情報参照元:
日テレNEWS24 (http://www.news24.jp/articles/2018/01/24/10383831.html)
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