アップルのCallkitが中国大陸地区で使えなくなった!
最近、一部の開発商にアップルAPP審査センターからメールが届き、工業情報化部の規定により、中国大陸地区でCallkitが使えなくなったことが知らされました。つまり、画面をロックした状態で着信を確認することが出来なくなったということで、Callkit機能を搭載したAPPも使用不可能になるとのことです。
Callkitとは
CallkitとはアップルがiOS 10から導入した新しい機能のことで、その他のアプリケーションを通じて入った着信をロック画面から直接確認し、応答することのできる機能です。FaceTime通話のようにAPPのVOIP機能を直接画面に表示することが出来ます。しかしFaceTime通話の機能も中国大陸で販売されているアップル製品では規制がかかっています。
Callkit機能搭載アプリの対策
微信(WeChat)はCallkit機能を一早く搭載しましたが、すぐにその機能を外してしまいました。微信(WeChat)側は、ユーザーの使用感を向上させるべく、機能の改良と改善をするためと発表しています。この件について、Callkitにバグが発生したことが原因ではないかと考えた人もいましたが、今回の告知を見る限りバグが発生したのはCallkit側ではなかったようです。
WhatsApp、LINE、Kakao Talkなど、多くの通信アプリがすでにCallKitに対応しており、テンセント会社のQQでさえ、とうにCallKitに対応していますが、この発表に際し、多くのアプリが至急調整を始めなければいけないことになるでしょう。CallKitは完全に中国大陸地区とは無縁のものとなりそうです。
お知らせ:
1. すでにリリースされているアプリにCallKit機能が搭載されていれば、至急更新してください。
2. まだリリースされておらず、開発段階にあるアプリは、CallKit機能を搭載しないよう注意してください。さもなければきっとアップルから容赦なく拒絶されることになるでしょう。
今回の要求の他にも、5月に入ってからのアップルからの要求はどんどん過激になってきています。私たちの幸せな日々が終わりを迎え、アップルと戦う日が訪れたのだと言わざるを得ません。
激増するApp Storeから撤退されるアプリ
5月6日、App Storeから撤退されるアプリが激増し、1日のうちに1万個以上のアプリが撤退しました。更に踏み込んで調べたところ、中国だけでなく、アメリカ、香港、台湾、日本、韓国でも似たような状況が発生していました。それぞれの撤退数量は以下の通りです。
中国地区撤退アプリ:13744個、再リリースアプリ:17個
アメリカ地区撤退アプリ:12331個
香港地区撤退アプリ:5246個
台湾地区撤退アプリ:5262個
日本地区撤退アプリ:5180個
韓国地区撤退アプリ:5007個
※注:同一のアプリが多国家でリリースされる場合があるため、重複的なデータが反映されている場合があります。
アップルの通知
アップルは2018年5月7日、iOS開発者に、App Storeにおいてリリースされる全てのiOSアプリは必ずiOS 11 SDKで構築するよう通知しました。
アップルの修正
報道によると、最新のEU「一般データ保護規則(GDPR)」に則り、アップルはハードウェアとクラウドサービスのプライバシーポリシーを修正し直したそうです。この新しい規定は5月25日に発効され、ユーザーのプライバシーやデータ保護に対し更に高い要求が課されます。更に、アップルはユーザーのデータを要する開発商に対し、規定に反するコードや構築、SDKsなどを削除した上で再リリースするようメールで通知しました。
[原文 : http://www.opp2.com/82519.html]
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