日本で銀聯が使えるお店まとめ
目次
銀聯が日本の“日常”に浸透!最大20%割引も
日本で中国発の決済サービス、銀聯が広がっている。銀聨(ユニオンペイ)とは、2002年に中国の銀行カードの発展と普及を目的に作られたサービスで、中国の異なる複数の金融機関のシステムやルールを銀聯という形で1つに統一したものだ。
日本では、中国人観光客の増加に伴って2010年頃から空港や百貨店を中心に普及してきた。中国人観光客を呼び込むために、銀聯による決済で5%割引などをする小売店も多く、キャンペーンや優待の適用時には最大20%程度まで割引を受けられることもあるようだ。
(出典:http://www.unionpayintl.com/cardholderServ/serviceCenter/merchant/ff80808163badf84016421bc6ea51062?type=1)
日本で銀聯を導入する主な店舗
業態 | 企業名 |
百貨店 | 東急百貨店 |
近鉄百貨店 | |
大丸松坂屋 | |
そごう・西武 | |
高島屋 | |
東武百貨店 | |
阪急・阪神百貨店 | |
コンビニ | ローソン |
セブンイレブン | |
ファミリーマート | |
家電量販店 | ビックカメラ |
ヤマダ電機 | |
ヨドバシカメラ | |
大手小売 | ドン・キホーテ |
イオン | |
イトーヨーカ堂 | |
空港 | 関西国際空港 |
成田国際空港 | |
羽田空港 | |
中部国際空港 | |
アパレル・日用雑貨 | 無印良品 |
ユニクロ | |
飲食 | ぐるなび |
(*出典:http://news.livedoor.com/article/detail/4575913/)
また、最近ではレンタルDVD・CD店、ファミリーレストランなども銀聯決済を導入しており、中国人の消費行動が観光地や都市部のみならず、日本の日常的な消費にも向けられていることが伺える。
銀聯の日本での主なサービス展開
加盟店 | ATM | カード発行 | ネット決済 |
三井住友カード | ゆうちょ銀行 | 三井住友カード | 三井住友カード |
三菱UFJニコス | セブン銀行 | 三菱UFJニコス | ベリトランス |
イオンクレジットカード | 三菱東京UFJ銀行 | UCカード | |
JCB | 三井住友銀行 | ||
トヨタファイナンス | 京都銀行 | ||
UCカード | イオン銀行 | ||
クレディセゾン | みずほ銀行 |
(出典:
http://www.unionpayintl.com/jp/enterpriseOriented/wantToJoinTheEnterprise/
https://c-study.net/unionpay-atms-in-airports/
*1:https://www.mizuhobank.co.jp/tenpoinfo/atm/unionpay/index.html
*2:https://www.veritrans.co.jp/payment/chinaunionpay.html)
銀聯で集客、クーポン提示で優遇
ドラッグストアなどを展開するマツモトキヨシグループは、2017年1月に、免税店で電子クーポンを発行することを発表した。銀聯カードを保有するユーザーなら、店舗での決済時に利用できる。スマートフォンなどのモバイルでクーポン画面を提示すると、レジで優待を含めた決済ができるのだ。
(出典:https://www.ryutsuu.biz/topix/j010628.html)
これはほんの一例で、中国人観光客を対象にした日本の小売店やホテルでは、こういったキャンペーンが頻繁に行われている。銀聯決済を行った場合、5~10%割引されたり、プレゼントが進呈されたりするのだ。
レンタルDVD・CD、ファミレスでも銀聯導入
これまでは、空港や観光地、都市部で広がりをみせていた銀聯決済だが、最近では、日本人対象のサービスでも銀聯カードがお得に使えるようになっている。
レンタルDVD・CDサービスの「ゲオ」や洋服・バッグなどの買取り、販売を行う「セカンドストリート」などを展開するゲオグループは2017年7月、全国の約1700店舗に銀聯クレジット決済を導入すると発表した。
(出典:https://messe.nikkei.co.jp/rt/news/136234.html)
これは、三井住友カードとの提携で実現したもので、中国人観光客など訪日外国人の一層の消費を取り込む狙いがあるようだ。
また、全国に「ガスト」「バーミヤン」など約3000店舗のファミリーレストランを展開しているすかいらーくグループは、2017年6月から三井住友カードと提携し、銀聯カードによる決済を導入している。
すかいらーくグループは、近年、団体旅行だけではなく、家族や個人で行動する中国人旅行者が増えていると見ている。いつでも気軽にさまざまな料理を味わえるファミリーレストランのニーズが拡大しているため、銀聯決済の導入により中国人観光客を取り込んでいるのだ。
(出典:https://www.smbc-card.com/company/news/news0001285.jsp)
日本では、銀聯が提携するアプリやウェブからのクーポン発行も盛んだ。銀聯カードは発行枚数が60億を超えると言われており、この膨大な会員数のビッグデータを活用する動きもある。
(出典: http://j.people.com.cn/n3/2017/0419/c94476-9204978.html)
今後、銀聯を利用するユーザーを対象に、優遇サービスが一層拡大すると見られる。中国の電子決済サービス、支付宝(アリペイ)や微信支付(ウィチャット ペイ)との「中国人の財布の奪い合い」が一層加速しそうだ。