北京と上海でApplePayが交通カードに対応できるようになりました‼
中国北京市と上海市で米アップル社が提供するApplePayが交通系ICカードに対応するようになりました。今回ApplePayが交通系ICカードに対応したことは、米アップル社が進める世界規模でのNFC/非接触決済サービス提供にとっても大きなプラスとなることでしょう。13億人以上の人口がいる中国は、アップル社にとってとても魅力的な市場といえます。
さて、既に中国のほとんどの都市で交通機関を利用する際に使える交通カードが存在します。都市によって若干の違いはありますが、交通カード一枚あれば地下鉄、路線バス、タクシーなど市内を運行する交通機関を利用することができます。では、果たしてApplePayに需要はあるのでしょうか?
交通カードのデメリット
こうした中国の交通カードは一枚あるだけで地下鉄、路線バス、タクシーなど市内を運行する交通機関を利用できるので非常に便利な反面、チャージに時間がかかるなどの面倒な一面があるのも事実です。中国の交通カードはほとんどがチャージ式になっているために、地下鉄の構内などに設けられている窓口など指定された場所でチャージを行う必要があります。
しかし、人口密度が極めて高い北京や上海などの大都市で交通カードをチャージするのは非常に面倒な作業です。特に朝の通勤通学客で駅が込み合う時間帯に長蛇の列に並んで交通カードをチャージするのは非常にストレスが溜まります。
ストレスのない通勤通学を可能にするApplePay
この点、ApplePayを交通系ICカードに対応させておけば、スムーズに交通機関を利用することができ、ストレスのない通勤通学を行うことができます。ただでさえも、朝の地下鉄は通勤通学客で込み合うのに、さらに交通カードのチャージの為に並ぶというのは非常なストレスになってしまいます。また、会社の従業員が交通カードのチャージに手間取って出勤が遅れることが増えれば、経済的な損失も計り知れないものになっていくことでしょう。
ApplePayの登場でますます交通渋滞が緩和されていくことが期待されています。加えて、北京や上海には数多くの日本人駐在員が住んでおり、日本の経済を支えています。ApplePayによって駐在員がスムーズに通勤できるようになれば、きっと日本経済にも少なからず良い影響がもたらされることでしょう。
中国出張を変えるApplePay
ApplePayの利点は先程取り上げたように交通渋滞緩和に役立つということだけではありません。ApplePayは、日本を含めたの幾つもの国ですでに大勢の人に使われています。つまり、海外から出張で中国の北京や上海を訪れた場合、人民元を持っていなくてもApplePayを使って地下鉄や路線バス、タクシーなどの交通機関を利用することができるという訳です。わざわざ行列に長い時間並んで交通カードのチャージを行う必要がなくなります。
北京と上海には、VISAやMastercard、JCBといった海外のクレジットカードに対応したホテルやレストランが沢山あります。ですから、出張などで北京や上海を訪れる際に、ApplePayを交通ICカードに対応させて、あとはクレジットで決済ということにすれば、毎回日本円から人民元に両替する必要がなくなり、時間の短縮ができます。
インバウンド集客とApplePayの関係
北京と上海でApplePayが交通系ICカードに対応したというのは、日本の自治体や企業が行っているインバウンド集客にも追い風となります。なぜそう言えるのでしょうか?アップルペイが交通系ICカードに対応したということは、今後より一層いろいろな場所でアップルペイが導入されていくことが考えられます。それに伴ってより一層多くの中国人がアップルペイを利用するようになる可能性もあり、訪日中国人客のアップルペイユーザーが増えていくことでしょう。
日本でも徐々にアップルペイを使った決済が浸透してきており、今後さらに対応店舗が増えていくことが予想されます。訪日中国人客がスムーズに買い物をしたり、旅先で思い出を作ったりすることがさらに簡単になっていくことでしょう。そうなれば、観光業を含めた日本の経済に大きな利益がもたらされることでしょう。
今後のさらなる進展に期待
北京と上海ではすでにApplePayを使って交通機関を利用できるようになっていますが、今後さらに他の都市でも徐々にApplePayが交通系ICカードに対応していくようになるようです。さらなる進展に期待していきたいと思います。
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