ついに微信(WeChat)ミニプログラム広告枠が販売開始!その概要は?
微信(WeChat)ミニプログラム(以下、ミニプログラム)のプロモーション機能が遂にリリースされるという非常にホットなニュースが入ってきました!!正式名称は、「小程序広告位」(ミニプログラムプロモーションスペース)です。
最近、WeChat(微信)では相次いで動きがありました。ミニプログラム「跳一跳」の広告がリリースされたというニュースは、少し前に取り上げましたが、それに引き続いてすぐにミニプログラムで広告をリリースするという情報が流れました。ミニプログラム広告は一体どのような形式のものなのか、詳しく見ていきましょう。
また、『WeChat広告配信システム紹介』の中には、「広告配信ガイドライン」があり、これはミニプログラム広告がすでにクローズドベータテストを終え、全面的に配信可能であることを示しています。しかし今のところ、この件についてはまだ公式発表されていません。この「ガイドライン」からどのような情報が読み取れるのか検討していきましょう。
目次
プロモーション機能の仕様
広告掲載シーン・位置が無制限
以下の画像から、コンテンツ・ストア系・ゲーム系のいずれのミニプログラムであっても、広告を配信できることがわかります。今後はWeChatプロモーションに、また一つ新たなトラフィックチャネルが加わります。
パブリッシャーが実際の再生位置を決定
普段ウェブページや微博(Weibo)を見ている時と同様に、どのような位置でも広告を目にします。今後は、ミニプログラム上部のスライドショーに加え、現在の広告(広告サイズに規定あり、後述)とも組み合わせます。様々な広告形式と組み合わせれば、フローティングレイヤーを作成できない以外は、ミニプログラムやウェブページと変わりません。
2種類のプロモーションタイプと外部リンクへのジャンプをサポート
現在、ミニプログラムプロモーション機能は2種類のプロモーションタイプをサポートしています。
1)ブランドのイベントプロモーション
2)ECプロモーション
プロモーションタイプを設定すると、それに応じてミニプログラムの画面右下隅にプロモーションタイプが表示されます。また、今のところ広告枠での表示は「画像」形式のみをサポートしており、「画像」をクリックするとミニプログラム(指定パス)や外部のHTML5ページ(ユーザー定義)へジャンプできます。
プロモーション機能の強み
仕様が分かれば、今度は今回のプロモーション機能にどのような強みがあり、事業者にどのような恩恵をもたらすかを見ていかければなりません。
ターゲットグループのセグメンテーションにより、ターゲットユーザーに百発百中
広告配信で最も心配なのは、ターゲットグループに広告が届かず、多額の資金を費やしても思うような結果が得られないことです。ミニプログラム広告制作の際、グループをセグメンテーションするためのカテゴリーが全部で14項目提供され、ベースとなる地域・年齢・性別などの基本情報の選択肢の他に、興味・学歴・婚姻恋愛ステータス・携帯電話のシステムなどのカテゴリーも選択肢として提供されます。
断トツで最重要なのは「興味」の項目で、24の一次興味タグ、183の二次興味タグが選択肢として提供され、また、直近3ヶ月のユーザーのソーシャル履歴(例:WeChat公式アカウントのサブスクリプションタイプ)やパフォーマンス(例:記事閲覧タイプ)に基づき、潜在的ユーザー選択できるよう公式にサポートします。ミニプログラムにおける広告配信は、より的確・効果的になり、よりよい成果を得られるようになります。
CPC課金モデルに対応
広告表示だけでは料金は発生せず、WeChatユーザーが広告をクリックした時のみ、クライアントは料金の支払を求められ、その料金はクライアントの口座残高から引き落とされます。
今のところミニプログラムはCPC課金のみの対応で、CPM課金形式はまだオープンにされていません。
現在把握している定価の範囲は、以下の通りです:
1日の予算の有効範囲:50.00~4,000,000.00元/日
クリック単価の有効範囲:0.50~50.00元/クリック
別の言い方をすれば、CPCの料金モデルはブランドオーナーにとって非常に重要な意味を持ちます。最少費用で最高の結果を得られ、全ての費用が実質的なユーザーに費やされるのです。
よって、ミニプログラム広告枠には、ブランド顧客・EC類・ツール類などイベント宣伝やコンバージョンを目的とした企業が適しているのだと、個人的に考えます。
他のミニプログラムの原始IDを入力可能
広告配信の設定を行う際、公式アカウントに紐付けたミニプログラム以外に、その他のミニプログラム原始IDを記入することができます。
これは異業種コラボの精度が大幅に向上し、ブランドとパブリッシャーにとっては、適切な異業種コラボを選択することで、イベント自体のプロモーション・トラフィックの現金化・ユーザーへもたらす付加価値体験のいずれについても、鬼に金棒の効果を生むことを示しています。ブランドオーナーはより的確に費用を使うことができ、効果も望めます。
ミニプログラム広告がもたらす影響
トラフィックにとっては、自分のミニプログラムにマッチしたブランドやイベントを合理的に選択すれば、トラフィックの現金化だけでなく、自分のミニプログラムのユーザーに付加価値体験をもたらすことも可能です。
とりわけクライアントにとっては、ユーザーを直接コンバージョンできる非常に良いチャンスです。外部リンクへのジャンプは無制限で、途中の余計なプロセスは省略され、コンテンツ内でユーザーが購買意欲を起こし、少し指を動かしさえすればコンバージョンできるのです。よって、この幅の狭い画像をいかにうまく作成するかが、クライアントにとって必修科目になっています。
参考までに、いくつかの点をまとめておきます:
1. 全体の構図はシンプルで上品に、色調は明るく同系色でまとめます。
2. ブランド名をはっきり表示します。
3. セールスポイントは明確にします。
4. 適切なキャラクター(イケメン・美女・有名人)起用により記事でユーザーを惹き付けます。
この他、広告コピーに「Hot」「販売促進」のような類いの語句は使用してはいけません。削除される可能性があります。
個人的には、ミニプログラム広告の開放は、大きなトラフィックのコンバージョンをもたらし、ミニプログラムのパブリッシャーに収入をあげさせるだけでなく、さらにミニプログラムのクローズドループシステム全体を改善すると考えています。(ゲーム・コンテンツ・EC・ストアなどの)ミニプログラムの各種仕様にしたがい、広告情報を分裂変化させ、新規獲得・活性化・コンバージョンなどの一連のニーズを実現します。クライアントは新たにプロモーション・コンバージョンのチャネルを一つ増やしましたが、具体的にどのような効果が得られるのでしょうか。乞う御期待です。
[原文 : http://www.opp2.com/76099.html]
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