WeChatアプリが中国のレストラン事業を変える方法
WeChatアプリは、中国の人々の日常生活を変えつつあります。以下、レストランがWeChatによりどのようにして効率的な運営をおこない、より価値あるサービスを提供することが可能か、その現状をお伝えしていきます 。
ここ数年、西洋風のコーヒーショップやおしゃれなレストランが急速に増え、従来のメニューではなく、WeChatにより注文する新たなトレンドが生まれました。
WeChatアプリは、中国のほぼ全てのスマートフォンにインストールされていることに加え、ユーザーの大半はアカウントを銀行カードにリンクさせていて、日常的にWeChat Payを利用しています。WeChatで注文すれば便利で速いだけでなく、注文すると同時にWeChat Payで決済ができるのです。
Wechat Payを使用する場合、特定のWeChatアカウントを使う必要はなく、Wechatアプリからレストランのテーブルの上に表示されたQRコードをスキャンするだけでいいのです。
WeChatアプリを使った注文方法
ステップ1:
レストラン内の各テーブルに置かれたQRコードをスキャンします。テーブル上のQRコードが異なるのは、場所により顧客の注文がトラッキングできるようにするためです。
ステップ2:
QRコードをスキャンするとすぐに、WeChatの画面では次のようなメニューが開きます。
ステップ3:
レストランで実際のメニューを見ているように、画面上でも価格をチェックしたり、写真を拡大したりすることができます。
ステップ4:
食べたいアイテムをリストに入れ、注文します。
ステップ5:
注文を確定すると、WeChatPayで自動的に決済されます。と同時に、レストランのスタッフに注文が行きます。そして、料理がテーブルまで運ばれてきます。
WeChatアプリの注文システムは、利用者にとって注文のプロセス全体が明らかに便利になることに加えて、割り勘の必要もなくなります。つまり、誰もが自分のWeChat Payで注文をし、決済ができるわけです。
レストラン側にとっても、WeChatアプリの注文システムには大きなメリットがいくつかあります。まず、テーブルまで料理を届けるまでの業務が簡略化され、担当するスタッフの数も少なくてすみます。また、効率的な注文のトラッキングにより、オーダーミスも防げます。
メニューの印刷や更新などは、レストラン経営にとってコスト増となりますが、その必要もありません。さらに、WeChatアプリのメニューでは、更新したい場合はアプリのバックエンドから追加や削除ができ、簡単です。価格の変更も短期間ででき、プロモーション展開も極めて簡単に、何度でもおこなえます。
また、WeChatアプリのバックエンドには、売上統計や特定品目の収益分析、各種CRM(顧客管理)機能など、さまざまな分析機能が用意されています。こうした機能により、レストランは効率的な経営をしながら、同時により良いサービスを顧客に提供することができるのです。
[原文]
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