支付宝(Alipay/アリペイ)を徹底解説
目次
何でもどこでも簡単決済!送金などサービスも充実
支付宝(Alipay/アリペイ)はアリババグループが提供する中国際大規模のエスクロー決済サービスです。エスクローとは、商取引の際に、信頼の置ける第三者を仲介させて取引の目的を担保することを指します。支付宝(Alipay/アリペイ)を利用することで、売り手と買い手がオンライン取引上のリスクを軽減できるメリットがあります。買い手は、商品代金の決済完了前に商品を受けとることができ、売り手は代金未回収のリスクを回避できます。
支付宝(Alipay/アリペイ)では、銀行口座からお金をチャージしておけば、インターネット取引のほか、ネット上や実店舗でさまざまな支払いやサービスに活用できることも中国で普及が進む理由のひとつです。主な支付宝(Alipay/アリペイ)の特徴は以下の通りです。
① 何でも決済できる機能
アリババグループの運営するタオバオ、Tmallのネット通販の商品代金はもちろん、公共料金、携帯代金など基本的に日常生活に必要なすべてのサービスの代金を、支付宝(Alipay/アリペイ)で支払うことが可能です。
② お財布携帯機能
加盟店の小売店やサービス店の店頭で、端末に金額を入力して近づけるだけで決済できます。
③ 送金機能
相手の電話番号を知っていれば友人や知人への送金が可能です。
④ 割り勘支払い機能
金額を設定すると相手に請求が届き、相手がそれを承認すれば支払いが完了します。
⑤ 利息が得られる預金機能
支付宝(Alipay/アリペイ)にお金をチャージし、預金サービス「余額宝」に預けるだけで、銀行に比べ高い利息を得ることができます。
⑥ 迅速なチャージ、返金機能
中国国内の銀行口座からリアルタイムで支付宝(Alipay/アリペイ)にチャージでき、口座への返金も迅速に行うことが可能です。
⑦ 手数料が無料
ほとんどのサービスで手数料が無料です。
支付宝(Alipay/アリペイ)は、中国国内170の金融機関と業務提携し、46万以上の中国企業のウェブショップやオンラインゲーム、ビジネスサービスなど国内外に決済サービスを提供しており、14カ国の主要外貨で取引を行っています。
近鉄百貨店、関空が支付宝(Alipay/アリペイ)導入
日本での支付宝(Alipay/アリペイ)を利用した決済は、中国とのインターネット商取引(越境EC)のほか、日本国内ではソーシャルバイヤーなどによるタオバオを通じた日本製品の中国での販売への利用にとどまっていました。つまり中国にいる買い手が支付宝(Alipay/アリペイ)を通じてお金を支払うスタイルが一般的でしたが、昨年から日本を訪れた中国の人々が支付宝(Alipay/アリペイ)を使って日本で決済できる動きが出ています。
近鉄百貨店では、今年2月の春節(旧正月)に合わせ、支付宝(Alipay/アリペイ)を利用したスマートフォンの決済サービスを始めました。あべのハルカス近鉄本店や上本町店など計4店舗の化粧品売り場を中心に対応しています。関西国際空港では今年9月、実店舗での支付宝(Alipay/アリペイ)による決済の導入を開始しました。国際線出国エリアの免税・物販店約100店舗をはじめその他のエリアのほぼ全店に導入する予定となっています。
このほかにも昨年から大手家電量販店やディスカウントストアなどが相次いで支付宝(Alipay/アリペイ)を導入しており、すでに導入されている銀聨に支付宝(Alipay/アリペイ)が加わることで、今後、日本での中国電子決済サービスの争いが一層加熱しそうです。
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