中国で大ヒット中の音声プラットフォームアプリ「Himalaya」
2017年9月14日に配信がスタートしているHimalayaは音声共有プラットフォームだ。このアプリは中国の喜马拉雅(シマラヤ)が原型となっており、この喜马拉雅は中国では業界シェア数No.1を誇る音声共有プラットフォームなのだ。今回はこの人気アプリについて紹介する。
シマラヤジャパンとは
シマラヤジャパン株式会社(Ximalaya Japan, Inc.)は東京都渋谷区に拠点を置く企業で、インターネットメディアの企画・運営を行う中国の会社喜马拉雅の初の海外拠点となっている。
最高経営責任者(CEO)は桐生頴(Gary Zhang)氏で、2017年3月10日に日本法人を設立している。その後、ナレッジシェアリングを標榜する総合音声プラットフォーム「Himalaya(ヒマラヤ)」を2017年9月14日にリリースした。
社名の中国語表記「喜马拉雅」はヒマラヤ山脈を意味している。ヒマラヤ山脈はアジアに位置して地球上で最も標高の高い地域であり、ヒマラヤのよう世界的に認知されることを目標にこの社名がつけられたのだ。
原型となる中国の音声プラットフォーム喜马拉雅は、現在4億人の登録者数、業界シェア率73%を誇る業界No.1アプリにまで成長している。
(出典:http://www.himalaya.fm/jp/about)
中国市場での喜马拉雅
喜马拉雅はスマートフォン用アプリをリリースした2年後の2015年、ユーザー数2億人を突破し、中国国内最大規模となった。伸び率最速の音声コンテンツ共有プラットフォームとなり、ユーザーの1日あたり平均利用時間が128分、1日平均再生回数は9000万回という驚異的なアプリに成長したのだ。
喜马拉雅が提供する音声プラットフォームは多くの音声コンテンツ制作者が集う場となっており、数百万のユーザーが毎朝の通勤、散歩、運動中、また就寝前などの様々なすきま時間に好きなコンテンツを聴ける。
喜马拉雅の音声プラットフォームにはUGC(User Generated Contents:ユーザー自身が作る共有コンテンツ)も多く、音声コンテンツ制作者が大勢集まっている。500社以上の会社と提携して各地でイベントを多数開催しており、33の放送局とも連携しているのだ。
いつでもどこでも、聴きたいものを無料で楽しめる
喜马拉雅は「いつでもどこでも、聴きたいものを」がキャッチフレーズだ。多岐にわたる音声コンテンツを聴ける総合音声プラットフォームアプリを目指している。スマートフォンやタブレットなどの各種モバイル機器で音声コンテンツを無料で楽しめる点が最大のポイントだ。
音声コンテンツの主な内容としては「音声書籍」「漫才・落語」「トークショー」「著名人の講演、レクチャー」「トーク」「ナレーションドラマ」「語学レッスン」「オマージュ作品」など英語コンテンツを含む約6万件29カテゴリーというコンテンツの豊富さが魅力だ。
また、ユーザー自身がコンテンツを制作してそれを公開していくサービスもあり、アカウントを持っていれば音声をアップロードできる。ストリーミング再生なのでいつでも好きな部分から音声を再生でき、自分のライブラリへダウンロードも可能である。Wi-Fi環境下であらかじめダウンロードしておけば、外出先でもモバイルデータ通信を行うことなく再生できるのだ。
SNSと連携しているので、お気に入りのコンテンツを簡単に友人とシェアすることもできる。言語の設定を変更すれば英語コンテンツも聴くことができる上、コンテンツは日々更新されているためいつでも最新の音声コンテンツを楽しめるのだ。
「喜马拉雅」サービスのまとめ
・全てのコンテンツが基本的には無料。
・音声コンテンツ数は英語コンテンツを含めて約500万件を超えており、日々更新されている。
・「音声書籍」「エンタメ」「教養」を中心に幅広いカテゴリーをカバーしている。
・29のカテゴリーから、入手したい分野の情報をすぐに集めることが可能。
・ストリーミング再生なので、いつでも好きな部分から音声再生可能。
・音声コンテンツはダウンロードしてアプリ内のライブラリで再生できる。
・倍速機能:英語のリスニングなど、前回聴いたものを高倍速でおさらいできる。
・スリープタイマー機能。
・気に入ったコンテンツをSNSとの連携でシェアできる。
【ダウンロード方法】
Himalayaホームページ:http://www.himalaya.fm/から「Google play」または「App Store」へ