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マーケティングの終焉

2022.04.27
高畑龍一

吉野家の騒動は今もあちこちで議論となっている。立派な経歴の方のトンデモ発言ということで話題になるのも当然だろう。

大炎上!「生娘○ャブ漬け」発言が浮き彫りにしたマーケティングの残念な本質

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69860

山本氏によると、言い方は悪いが言っている内容は正しい、不要なものを売れるようにするのがマーケティングの仕事だ、とのこと。マーケティングに携わる人にとっては常識的な見方なのかもしれない。

いや、話の順番が逆だろう。「不要なものを売れるように」しているからこそ、口が悪くなるのではないか。

不要なものを生産し、運び、消費させ、ゴミを増やすのは、高度成長期の「正しい」行為だ。いまの時代には全くそぐわない。立派な経歴の方であれば、本人も気づいているはずだ。大義なき行為は人を卑屈にする。卑屈な人間は品位を失う。その結果、悪い言い方になるのではないか。

一方、こちらの模型飛行機用エンジン。

ロシアの最先端ドローンに世界仰天、カメラもエンジンも日本製

https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/69880

寡聞にして知らなかったが、斎藤製作所は高い技術力で世界中で人気のメーカーだそうだ。誇りを持って、高い目標に向かって製品を開発しているに違いない。志を感じる製品は人を惹きつける。自然に支持が広がる。ロシア向けのマーケティングなどしていなかったと思う。

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