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メンズ・メタバースの可能性

2022.02.10
高畑龍一

先週配信された記事だが、なかなか興味深い。

「夫は妻より幸せになれない」経済学が導き出した衝撃の事実
https://news.yahoo.co.jp/articles/997b9e469c9222cc32ac5cc6213e25f029a19fe1

この記事で述べられていることは実はあまり衝撃的ではなく、誰でも経験的に知っていることだ。しかし、こうやってデータで示されると改めて腑に落ちる。特に、表題にある「夫婦間の幸福格差」の問題は「やはりそうだったのか」と思わざるを得ないし、財布を握るのはママ、パパの買い物は最後、年々パパのお小遣いが減らされる等もまた、仕方ないと思わざるを得ない。夫にできることは「妻が幸せであって然るべき」という妻の確信を追認することだけという話だ。

両者の違いは「命をつないでいる」実感の有無からくるのではないかとずっと思っている。子供を宿すとか、胎児を体内に10ヶ月も抱えるとか、その間、胎児と自分が物理的につながっているとか、男性からすると謎だらけの現象だ。そばで見ているから頭では理解するが、感覚としては分からないし、そもそも自分がそうなったらと想像することさえできない。「次の世代を産んで育てる」がすべての生き物にとっての最大の使命だが、これを達成した、または達成できると感じられるのは女性だけなのだ。男性はあくまでサポート役であり、主役よりも幸せになることは許されない。

だから、男性は社会的な栄光を求める。一等賞を取る、出世する、ブランドものを身に纏う、勲章を授かる、はては銅像を立てる。そうやって幸せ(仮)を追求するのだが、実現したところで虚しいし、実現できなければもっと虚しい。

そんな話をしていると、「男性でも子供が産めるメタバースを作れば?」というアイデアが出た。しかし、いまいちピンとこない。すると、「逆に、一夫多妻メタバースにして、たくさん子供を作れば?」というアイデアも出た。「イスラムの一夫多妻制は実は大変。すべての妻をハッピーにさせておくのは本当にしんどい」と以前聞いたことを思い出し、これも却下。いろいろ議論していると、「悪ガキ倶楽部メタバース」がいいのではないか、という話に一旦落ち着いた。たしかに、女性に対する劣等感をあまり意識していなかった子供時代に戻って、友達とつるんでヤンチャするのは幸せかもしれない。

か弱い男性を救えるという意味でもメタバースは重要だ。減らされまくったパパのお小遣いでも遊べるし。

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